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メコンデルタ地方カントー市で27日、メコンデルタ地方の持続可能な発展をテーマとした会議が開催され、2050年までに同地方を全国平均より発展度の高い先進的な社会とすることが目標として掲げられた。具体的な目標としては、◇1人当たり国内総生産(GDP)1万USD(約112万円)の達成、◇エコ農業やハイテク農業の割合80%以上、◇森林率5%以上などが示された。
会議に出席したグエン・スアン・フック首相は、メコンデルタ地方の持続可能な発展のためには、単純な農業生産から農業経済へ、量から質へといった思考の転換と、自然の摂理を尊重し暴力的な干渉を避けることや、石炭火力発電所の建設を抑制することが必要と強調した。
フック首相はまた、「我々は気候変動と海面水位の上昇が避けられない傾向と認識し、受け入れて共生すると共に、この試練をチャンスに変えなければならない。汽水や塩水を、淡水と同様に天然資源と見なし、土地やその他の資源を効果的に利用し、しっかり管理することだ」と述べた。
さらに、気候変動に適応する同地方の開発計画を策定する必要があるとし、新計画では従来の「洪水との共生」から「塩水や浸水との共生」に方針を転換し、淡水・汽水・塩水の効果的な利用策などを盛り込む必要があるとの考えを示した。