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- 技術安全と環境保護の品質証明書取得
- メトロ1号線が12月22日商業運転開始
- 現金決済は片道7000~2万VND
ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)は22日、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)について、試運転を経て、ベトナム登録局から技術安全性と環境保護の品質証明書を取得したと発表した。メトロ1号線は12月22日の運行開始を計画している。
品質証明書の取得は、鉄道の安全性と環境保護の基準を満たすとともに、旅客運送を実現するための重要なステップ。既にメトロ1号線の完成率は100%を達成しており、12月22日の商業運転開始に向けた手続きを進めている。
これに先立ち同市人民委員会は21日、メトロ1号線の運賃を規定する決定を発表。決定によると、運賃は乗車区間の距離によって異なり、現金決済の場合は片道7000~2万VND(約43~122円)、非現金決済の場合は同6000~1万9000VND(約37~116円)に設定する。
このほか、◇1日乗車券:4万VND(約244円)、◇3日乗車券:9万VND(約549円)、◇1か月定期券:30万VND(約1830円)、◇1か月通学定期券:15万VND(約920円)となっている。
また同市人民委員会は、◇革命功労者、◇障がい者、◇60歳以上の高齢者、◇6歳未満の子供に対して運賃免除制度を適用する案を同市人民評議会に提出して意見を仰いでいる。
メトロ1号線は投資総額43兆7570億VND(約2670億円)で、うち87%は日本の政府開発援助(ODA)を利用し、残りは市予算で賄っている。同路線は全長19.7kmで、14駅(うち高架11駅、地下3駅)を設置する。17編成(3両編成、計51両)を運行し、930人(座席147人、立席783人)を運ぶことが可能。設計最高速度は高架が時速110km、地下が時速80kmとなっている。