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- ロシアは昨年末に癌ワクチン開発
- バイオ医薬品とワクチン開発で協力
- 癌ワクチンのベトナム導入を目指す
ベトナムワクチン株式会社(VNVC)はロシアの首都モスクワで10日、ロシア政府系金融機関であるロシア直接投資基金(Russian Direct Investment Fund=RDIF)との間で、先進的なワクチンおよびバイオ医薬品の研究・技術移転・生産に関する戦略的協力合意書を締結した。
調印式は、ロシアを公式訪問したベトナムのトー・ラム書記長と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の立ち会いのもとで行われた。
VNVCが最も期待しているのは、2024年12月にロシアが発表した最新のmRNA技術を用いた、がん治療ワクチンをベトナム国内に早期導入することだ。
協力合意書によると、両社はバイオ医療分野の高度な技術協力の基盤構築に向けて議論し、特にバイオ医薬品、先進的ワクチンの研究、技術移転、商業化に重点を置くとしている。
VNVCはこのほか、ガマレヤ記念国立疫学・微生物学研究センターとの間で科学研究およびバイオテクノロジー分野の技術開発に関する協力合意書を締結。また、ロシアの製薬会社ビノファーム(Binnopharm)との間でも協力合意書を締結した。
VNVCは今後、ロシアの研究機関や病院の科学者らとともに、mRNA技術を活用したワクチンの研究・試験・製造技術の移転を早期開始して、ビノファームが強みを持つ医薬品、特にがん治療に特化した医薬品を中心に共同で事業を進めていく。