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- 中国のティードリンクチェーン
- フーミーフン新都市区内に1号店
- 領有権侵害で消費者が大規模ボイコット
中国のティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE=チャジ)」は14日、ホーチミン市タンフン街区グエンドゥックカイン(Nguyen Duc Canh)通り59番地にベトナム1号店をオープンすると発表した。
2017年に中国・雲南省で誕生したチャジは、「東洋のスターバックス」とも呼ばれている。チャジは、これに先立つ3月にベトナム市場への参入を発表し、中心業務地区(CBD)の一部であるサイゴン街区の一等地に1号店をオープンする予定だった。
しかしその後、同社ウェブサイトとアプリに掲載されたマップに、ベトナムの領有権を侵害する南シナ海の「九段線」が描かれているのが見つかったことで、ベトナム人消費者から大規模なボイコットを受けた。
チャジはこの件について沈黙していたが、4か月を経て、外国人駐在員が多いフーミーフン新都市区内のグエンドゥックカイン通りでの店舗オープンを発表した。
ただし、チャジがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に情報を投稿するや否や、数千件もの怒りのリアクションが寄せられ、現在もチャジに対する消費者からの反発が続いている。コメント欄はすでに閉鎖されたが、SNS上では再びボイコットを呼びかけるハッシュタグが広がっている。
チャジは現在、中国だけでなく、マレーシア、シンガポール、タイ、米国など世界各国で事業を拡大し、中国国内と海外で計6000店舖以上を展開している。