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- 茨城県に「Alterno Japan合同会社」設立
- 製品の現地化・研究開発など担う地域拠点
- 砂電池を日本向けに販売へ
クライメートテック(気候テック)分野の地場スタートアップ企業のアルテルノ(Alterno)は10月31日、茨城県つくば市に製品の現地化・研究開発・パイロット生産を担う地域拠点となる日本法人「Alterno Japan合同会社」を設立した。
アルテルノは2023年に創業し、砂の蓄熱力を使って熱エネルギーを貯蔵する「サンドバッテリー(砂電池)」を開発・提供している。砂を高温で加熱し、長期間熱を保持することで、農産物の乾燥などに必要な熱を再利用可能にする。これにより、石炭や軽油などの化石燃料を使わず、CO2排出を削減しながら最大50%のエネルギーコスト削減を実現している。
株式会社リバネス(東京都新宿区)グループは、2023年からアルテルノを支援しており、2024年8月にはリバネスのグループ会社である144ベンチャーズ(144 Ventures)がアルテルノに出資した。アルテルノは、その資金を活用して、ベトナムでのプロトタイプの完成に至った。
また、2025年5月には、プレシリーズAラウンドでアントロッド・キャピタル・アジア(UntroD Capital Asia、シンガポール)が運営するリアルテックグローバル2号ファンド(G2号ファンド)がリード投資家として出資し、ベトナムだけでなく、東南アジアや日本での事業展開を開始した。
2025年6月からは、茨城県の事業で発掘した県内企業の株式会社菊池精機(茨城県那珂市)が日本貿易振興機構(ジェトロ)の対内直接投資促進事業費補助金を獲得し、アルテルノと連携して脱炭素分野における砂電池の日本向け販売を目的とした国内対応製品の実証を行っている。
日本法人の設立により、菊池精機をはじめとする日本企業とアライアンスを組み、日本において農業向け(温室や食品乾燥用の低炭素熱源)および軽工業向け(繊維・素材乾燥プロセスを含む)の事業を本格的に開始する。
なお、Alterno Japanは、2026年1月に東京ビッグサイトで開催される「ENEX2026 第50回地球環境とエネルギーの調和展」に菊池精機と共に出展し、国内対応製品のプロトタイプを披露する予定だ。
・ 気候テックのアルテルノ、日系ファンドなどから100万USD調達 (2025/05/15)
・ 気候テックの地場スタートアップ「Alterno」、150万USD調達 (2024/04/05)

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