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不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)は27日、映画制作子会社V-フィルム(V-Film)の長期発展戦略を発表した。
今回の戦略は、単なる映画制作への参入にとどまらない。VICが不動産、自動車、教育、医療などに続き、文化コンテンツを新たな成長分野と位置付けた点が注目される。歴史作品を大規模に制作し、国内外に発信することで、ベトナム文化のブランド価値を高める狙いがあるとみられる。
文化を国家のソフトパワーに
ベトナムの風景や食文化は世界に認知されているものの、歴史の深みなどはまだ十分に理解されていない。V-フィルムは、現代の映像言語を用いてベトナムの物語を語ることで、文化を国家の強力な「ソフトパワー」に転換し、世界の映画界におけるベトナムの存在感を高める狙いがある。
VICは、脚本開発、制作、ポストプロダクション、配給まで、V-フィルムの映画バリューチェーン全体に投資する。また、歴史研究者、文化専門家、学術顧問からなる諮問委員会も設置し、歴史考証や文化的な深みを確保する。
陳朝のドラマシリーズ制作
戦略の第一歩として、モンゴル軍(元軍)を3度退けた陳(チャン)朝(1225~1400年)時代を舞台とする歴史・文化ドラマシリーズを制作する。シーズン1(全10話)の脚本は完成しており、7月にクランクイン、12月に公開する予定となっている。
V-フィルムの社長には、ユーチューブ(YouTube)黎明期に人気を集め、米経済誌フォーブス(Forbes)の「30歳未満の30人(30 Under 30)」のベトナム版とアジア版にも選出されたチャン・ドゥック・ベト(通称JVevermind)氏が就任した。同氏の起用により、歴史作品に現代的で国際的なアプローチがもたらされることが期待される。
V-フィルムは2025年9月に設立され、資本金は100億VND(約6100万円)となっている。出資比率はファム・ニャット・ブオン会長とその家族が90%、VICが10%を占める。
・ ビンG、開発エコシステムに文化事業を追加 芸術人材育成を推進 (2025/11/11)
・ ビンGとブオン会長一家、映画制作会社「V-フィルム」を設立 (2025/10/31)

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