![]() (C) ナムカウキエン工業団地 ![]() |
在ベトナム日本国大使館の岡部大介経済公使は1日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市にあるナムカウキエン工業団地内で開催された日本庭園「共生の庭」オープニングセレモニーに出席した。
「共生の庭」は面積3haで、「環境との共生」、「市民との共生」、「異文化との共生」の3つをコンセプトとしている。投資総額は150万USD(約1億5600万円)。今年8月に着工し、11月に竣工した。
「共生の庭」は排水処理場の敷地内にあり、滝や池、小川の水、植物に散水される貯水池の水は、ナムカウキエン工業団地内の工場から排出された後、排水処理場で処理され、無害化されたものとなっている。
福岡県北九州市とハイフォン市は2014年に姉妹都市協定を締結するなど、長年にわたって、環境分野をはじめとした交流・協力関係を構築してきた。昨年12月には同工業団地と北九州市、北九州エコタウンネットワークの間で、ベトナム政府が推進するエコインダストリアルパーク事業の推進に向けた覚書が締結された。
今回完成した日本庭園「共生の庭」は、北九州市の造園会社で技能実習生として技術を学んだベトナム人らがベトナムへ帰国後に設立した会社が設計及び施工管理を担当。同庭園内には北九州市のゆるキャラ「ていたん」の石像が設置された。
岡部公使は、セレモニーの挨拶の中で、北九州市とハイフォン市の友好関係の象徴として「共生の庭」が完成したことが、北九州市とハイフォン市、ひいては日本とベトナムの更なる友好関係の発展につながることを期待すると述べた。
最終更新:2020年12月4日 09:25 JST