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医薬品や医療用検査試薬、医療機器・用具の卸販売、製造販売、輸出入などを手掛けるアルフレッサホールディングス株式会社(東京都千代田区)のベトナム現地法人であるアルフレッサ・コドゥファ・ヘルスケア・ベトナム(Alfresa Codupha Healthcare Vietnam=アルコファ、ホーチミン市)は、ベトナムで希少疾患に対する啓発活動や治療法の提供を行うベトナム希少疾患組織(Vietnamese Organization For Rare Diseases=VORD、ホーチミン市)との間で、ベトナムにおける希少疾患に関わる課題の解決に取り組むことを目的とした覚書を締結した。
アルフレッサグループは、医療用医薬品などの卸売事業において、希少疾患や難病における疾患啓発および治療のサポートを行う事業に積極的に取り組んでいる。また、アジア市場での事業の拡充を掲げており、アジア地域を中心にグループ独自の展開に加え、海外企業との提携を通じて事業の拡大を進めている。
ベトナムでは2013年に、地場医療関連製品卸大手コドゥファ(Codupha、ホーチミン市)と、医療機器・医療材料を中心とするヘルスケア関連製品の輸入・販売を行う合弁会社であるアルコファを設立した。
一方、VORDは希少疾患の患者やその家族が充実した生活を送ることのできる社会の実現を目指し、2021年に設立された。脊髄性筋萎縮症(SMA)やデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)および骨形成不全症(OI)といった希少疾患を専門とする医師が代表を務めており、ベトナム国内外の希少疾患の専門医やベトナムの政府機関などに幅広いネットワークを持つ。
アルコファは、ベトナムにおいて、希少疾患に対する社会の認知度の向上のほか、治療の選択肢を増やすことなどが課題と認識し、この課題解決に向けて、アルフレッサグループが培ってきた疾患啓発活動のノウハウを活用できると考えた。
今回の覚書の締結により、日本の製薬企業などのヘルスケアに関する情報や製品を扱うアルコファと、希少疾患専門医との豊富なコネクションを持つVORDが、互いに協力しこれらの課題解決に取り組むことで、ベトナムの希少疾患患者の医薬品アクセスの向上を目指す。