ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ビンフオック省:富豪一家6人惨殺事件で公判、被告2人に死刑判決

2015/12/18 07:14 JST配信
(C) vnexpress, (左から)ティエン被告、ズオン被告、トアイ被告
(C) vnexpress, (左から)ティエン被告、ズオン被告、トアイ被告

 東南部ビンフオック省チョンタイン郡ミンフン村で7月に発生した一家6人惨殺事件で、強盗殺人罪に問われていたグエン・ハイ・ズオン被告(男・24歳)ら3人の公判が17日、チョンタイン郡で開催され、主犯格のズオン被告と共犯のブー・バン・ティエン被告(男・24歳)に死刑判決が言い渡された。

 公判当日、同郡行政センターの敷地に特設された法廷には、早朝から約4000人もの住民が傍聴に詰めかけ、300人以上の警察官が警備にあたった。

 この事件は、ズオン被告とティエン被告の2人が、木材加工会社を営むレ・バン・ミーさん(男性・当時48歳)の自宅に侵入し、一家6人を刃物で惨殺したというもの。ミーさんと妻、娘、息子、姪、甥の計6人が別々の部屋で殺害されたが、当時1歳半だった末娘だけは無傷だった。

 ズオン被告と殺されたミーさんの娘レ・ティ・アイン・リンさん(当時22歳)は2013年10月から恋人関係にあり、ズオン被告はミーさん一家とも深い付き合いだった。しかし、リンさんの家族が交際に反対し、今年3月に2人は破局。ズオン被告は、その頃からミーさん一家に恨みを抱くようになり、殺意を固めた。

 ズオン被告は当初、チャン・バン・トアイ被告(男・27歳)に協力を求めるべく殺害計画を共有し、同意も得ていたが、トアイ被告は直前になってこれを拒否した。ズオン被告はその後、ティエン被告に協力を求めて、6人を順に殺害した後、携帯電話やタブレット端末、現金などの金品を盗んで逃走した。

 公判でズオン被告は、自分が6人全員を殺害したことを認め、ティエン被告も被害者を取り押さえたり手足を縛ったりしてズオン被告の犯行を補助したことを認めた。トアイ被告は、ズオン被告に凶器の購入ルートや使い方を教えたことを認める一方で、計画そのものには関わっていないと主張している。

 検察側は、複数人の殺害、児童(16歳未満)の殺害、凶悪な手口、卑劣な動機などを指摘した上で、ズオン被告とティエン被告に殺人罪で死刑、強盗罪でそれぞれ禁固8年、禁固5年を求刑。事前に殺害計画を知っていたにも関わらず告発しなかったトアイ被告については殺人罪で禁固13~14年、強盗罪で禁固3~4年を求刑した。

 これを受けて裁判所は、ズオン被告とティエン被告に死刑、トアイ被告には禁固16年の判決を言い渡した。公判は早朝から19時過ぎまで続き、メディアでも大きな注目を集めていた。

[VNExpress等, 17/12/2015, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
カンゾー~ブンタウ間の海上橋案件、ビンGがプレFSの審査申請 (12:54)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ホーチミン市旧カンゾー郡と旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市を結ぶ海上橋の建設計画のプレ事業化調査(プレFS)の

性的倒錯者を職場で殺害、省市場管理チーム元幹部を逮捕 (12:25)

 東北部地方ランソン省警察は3日、ドアン・バン・サン容疑者(男・57歳)を殺人容疑で逮捕したと発表した。事件はその残虐性から、国内だけでなく海外にも大きな衝撃が広がっている。  サン容疑者は、被害者で...

ダナン:地下工事中の新都市区に巨大な陥没穴、車2台落下 (6:34)

 南中部地方ダナン市アンハイ街区で建設中の新都市区案件「キャピタル・スクエア3(Capital Square 3)」に隣接するグエンコンチュー(Nguyen Cong Tru)通りで3日午後2時10分ごろ、大規模な陥没事故が発生した。 ...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

コクヨ、地場ティエンロン文房具Gを子会社化へ (6:15)

 文房具やオフィス家具の製造・仕入れ・販売を手掛けるコクヨ株式会社(大阪府大阪市)は、地場大手文房具・事務用品メーカーのティエンロン文房具グループ[TLG](Thien Long Group)の

ハノイ:大気汚染対策を強化、ドローン導入など 休校も検討 (6:02)

 ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを強化することを目的として、ドローンによる監視措置と、粉じんを抑制するための噴霧装置を導入する方針を...

11月のベトジョー記事10選:自然災害被害報告など (5:52)

 ベトナムでは自然災害が頻発しており、1~11月期の自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5000億円)と推定されています。  また、11月には、観光不動産開発を手掛けるサ...

11月のベトジョー記事アクセス数ランキング (5:03)

 VIETJOベトナムニュースが11月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:有名女優を逮捕、社長務めた不動産会社で資産横領の疑い

第1回日越外務・防衛次官級協議、安全保障分野の協力具体化 (4:22)

 東京で4日、第1回日本・ベトナム外務・防衛次官級協議(次官級2+2)が開催された。この協議は、4月に行われた石破茂元内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席による日越首脳会談において、両国間の戦略的意思疎通...

三菱自動車、ベトナムでミッドサイズSUV「デスティネーター」発売 (4:02)

 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は1日、ベトナムにおいて、新型ミッドサイズスポーツ用多目的車(SUV)「デスティネーター」の販売を開始した。  今後は、他のASEAN地域や南アジア、中南米、中東、アフリ...

ワイエムジー、フンイエン技術師範大学とエンジニア育成協定を締結 (3:06)

 オートローダーやロボットシステムなどの自動化装置の設計・製作・販売を手掛ける株式会社ワイエムジー(愛知県豊橋市)は11月19日、北部紅河デルタ地方フンイエン省のフンイエン技術師範大学との間で、ロボティ...

日豊建設、ベトナム現地法人をホーチミンに設立 (2:43)

 アスファルト舗装工事や各種舗装工事などを手掛ける日豊建設株式会社(大阪府豊中市)は、ベトナム現地法人「日豊ベトナム(Nippou Vietnam)」をホーチミン市に設立した。  同社は、現地での事業拡大を目指し...

ホーチミン:メトロ1号線、25年1~6月期は8.4億円の赤字 (4日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、2025年1~6月期の監査済み財務諸表を公表した。報告によると、同期の税引後利益は▲1420億VND(...

ホーチミン:1日型デイサービスモデルの発展を奨励 (4日)

 ホーチミン市保健局はこのほど、日帰り利用の1日型デイサービスモデルの発展を奨励すると発表した。サービスの多様化を図って高齢者の心身の支援ニーズに応えるとともに、家族の負担を軽減することを目的として...

韓国系コンビニ「GS25」、400店舗達成 韓国製品に特化した戦略 (4日)

 コンビニエンスストア「GS25」を運営する韓国のGSリテール(GS Retail)はこのほど、ベトナムで展開する店舗数が400店舗に達したと発表した。  GSリテールは、2018年にホーチミン市に1号店を出店し、ベトナム...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved