ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

実の子に物乞いをさせた鬼母と叔父を逮捕、日常的な暴行 近親相姦も

2020/09/11 15:24 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 東南部地方バリア・ブンタウ省スエンモック郡(huyen Xuyen Moc)警察はこのほど、実の子に物乞いをさせた上、日常的に暴行を加えていたとして、母親とその実弟を児童虐待容疑で逮捕した。

 逮捕されたのは、ダオ・ティ・ガイ容疑者(女・38歳)と弟のダオ・バン・ベー容疑者(男・24歳)。ベー容疑者はさらに、未成年者の姪たちと近親相姦を行ったとして16歳未満の者と性交渉を行った容疑でも捜査を受けている。

 ガイ容疑者は最初の夫との間に2人、2人目の夫との間に5人の計7人の子供を儲けた。2人目の夫が数年前に首を吊って自殺した後、ガイ容疑者は下の子2人を連れて家出し、上の子供3人の世話は死亡した夫の家族に任せていた。

 残された3人の子供、T君(6歳)、Tr君(8歳)、Dちゃん(10歳)を父方の祖母が必死に育て、両親がいない幼い孫たちの将来のため、ちゃんと学校にも通わせていた。つつましくも幸せな毎日だったが、それを壊す者たちが、ある日突然現れた。

 ガイ容疑者は2019年10月、子供たちが通っていた東南部地方ドンナイ省の学校を訪れ、「母方の祖母の命日がある」と言って3人を連れ出した。子供らはその後、バリア・ブンタウ省に連れて行かれ、ガイ容疑者とベー容疑者に物乞いをさせられる日々が始まった。

 子供らはまだ日も登らぬ午前4時に起床。1日のノルマとして90万VND(約4200円)を稼がないと、電撃殺虫ラケットで電気ショックを与えられたり、殴られたりという地獄のような毎日を送ることになった。ガイ容疑者たちは、子供らの仕事ぶりをいつも近くで監視して目を光らせていた。

 Dちゃんは6月末、バリア・ブンタウ省の市場で物乞いしているとき、監視の隙を見て弟のT君を連れ、バスに乗ってドンナイ省にある父方の祖母の家に逃げ込んだ。Dちゃんらを奪い返そうと、やってきたガイ容疑者とベー容疑者だったが、祖母が警察に通報して助けを求めたため、2人はそのまま姿をくらました。

 Dちゃんがその後、クラスメイトに真実を打ち明けたことがきっかけとなり、慈善団体が動き出し、他の妹弟たちも保護することに成功。子供らが語るのは、奴隷のような扱いを強いられる毎日の記憶だった。

 その中で、ガイ容疑者が最初の夫との間に儲けた娘2人(Hさん・16歳、Lさん・19歳)が、叔父に当たるベー容疑者から近親相姦の被害にあっていたことが判明。このうちHさんは2度妊娠させられており、1人目の赤ちゃんは今年2月に生まれたが、物乞いの最中に死亡。Hさんは現在、2人目の子供を身ごもっており妊娠4か月目に入っている。
 

[Tuoi Tre 12:05 06/09/2020 / VnExpress 15:48 9/9/2020 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
訪越の露プーチン大統領補佐官、ラム書記長と会見 (6:38)

 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務めるニコライ・パトルシェフ氏と会見した。同氏は15日から18日までの日程でベトナムに滞在している。 ...

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (6:02)

 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトで除染が完了した土地の引き渡し、ダイオキシン熱処理システムの着工、障がい者の生活の...

世界技術革新力ランキング、ベトナムは44位 低中所得国2位 (5:57)

 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で、世界139か国・地域中44位となった。  低中所得国の中ではインドに続いて2位、東南アジア・東アジア...

「おかけになった電話は…」の音声案内で知られる「国民的声」の主 (14日)

 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親しまれ、電話がつながらなかったときに流れる「おかけになった電話は…(Thue bao quy khach vua goi...)」とい...

高収益企業トップ500、ベトテルが1位に浮上 (5:28)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)」の2025年版で、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)がペトロベ...

25年8月の訪日ベトナム人6.1万人、8月として過去最高を記録 (4:45)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の6万1200人で、8月として過去最高を記録した。  1~8月期では、前年同期比+10.4%増の47万9300人となっ...

25年8月の対日貿易収支、1271億円の黒字 前年同月比▲0.1%減 (4:15)

 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1%減の1270億5400万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+11.0%増の2335億7700...

ソーシャルワイヤー、システム開発子会社MK1の出資持分65%譲渡 (3:02)

 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー株式会社(東京都港区)は16日、連結子会社であるMK1テクノロジー・ベトナム(MK1 TECHNOLOGY VIETNAM、ハノイ...

「にいがたベトナムフェスティバル」、10月4日・5日開催 (2:24)

 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開催する。開催時間は10時00分から17時00分まで。  同イベントは、新潟県民にベトナムの文化に触れ親し...

ベトナム、初のAI法を発表へ 年末めど (17日)

 政府は、人工知能(AI)を国家戦略の柱と位置づけ、2025年末をめどに国家AI戦略の改定版とベトナム初のAI法を発表する方針だ。  AIを国の知的インフラとして、持続可能な発展や国家競争力の強化、国民の生活...

ベトナム、米国による12種類の漁業認定拒否に再考要請 (17日)

 グエン・ホン・ジエン商工相は15日、米国のハワード・ラトニック商務長官宛てに書簡を送付し、米商務省(DOC)および商務省傘下の海洋大気庁(NOAA)が、12種類の漁業について米国の海洋哺乳類保護法(MMPA)に基づく...

ビンEVタクシー、インドネシア2都市目でサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・

フエ:ボトルや缶のデポジットモデル試行、東南アジア初 (17日)

 世界自然保護基金(WWF)ベトナムとフエ大学傘下の科学大学は14日、北中部地方フエ市で「デポジットリターンシステム(Deposit and Return System=DRS)」試行モデルを発表した。これは、WWFノルウェーのベトナム...

ジェトロ「ベトナム経済セミナーin山形」、10月3日開催 (17日)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)山形は、10月3日(金)の日本時間15時00分から16時30分まで、駐日ベトナム大使館との共催により「ベトナム経済セミナーin山形」を開催する。  同セミナーでは、ファム・クアン・ヒ...

ベトナム、WTOの違法漁業補助金禁止協定を受諾 111か国で発効 (17日)

 ベトナムは15日、スイスの世界貿易機関(WTO)本部で、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)につながる補助金の禁止などを定めた「漁業補助金に関する協定(漁業補助金協定)」の受諾書を正式に寄託した。  これ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved