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ベトナム医学総会の調査によると、医師の20%が患者をしっかり診察せず患者に症状を尋ねるだけで処方箋を出しているという。18日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ベトナムの医学総会のミン・ドゥック博士によると、十分な診察を行っている医師は全体の40%。40%の医師は患者が訴える症状の部位だけを診察、残り20%はほとんど診察せず患者の訴える症状のみに基づいて処方箋を出している。
この驚くべき状況の原因の一つには、各病院の負担の大きさが挙げられる。第1小児病院と第2小児病院では毎日1万~1万2000人の患者を診察しており、医師が患者1人に割くことができる時間は僅か5分。これでは簡単な問診と処方箋を書くだけで手一杯で、保健省の基準通りの診察を行うことは不可能だ。
また、ホーチミン市メディック医科診断センターのファン・タン・ハイ所長によると、医学は日々進歩しているが、大学卒業後に新しい知識を身につける教育の場がないため、知識の乏しい医師が患者に害を与えている可能性もあるという。
保健省の通達07号/2011/TT- BYTには「診療は患者を中心に、あらゆる方面から、継続して、安全に行わなければならない」と規定されているが、実際にはあってはならない医療事故が多発しており、そのうち半数は防げるはずのものだという意見もある。まず病院の過密状況や医師不足の解消と、患者を第一に考える医療倫理の確立が必要だろう。
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