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南中部高原地方コントゥム省には、今もなお住民が生活のため危険を顧みず手作りの簡易的なロープウェイで幅が100m程もあるポコ川を渡っている村があり、自治体による対応の遅さが物議を醸している。
ロープウェイで川を横断しているのはゴックホイ郡プレイカン町第3集落の住民。ロープウェイは、10年ほど前に川の両岸にコンクリートの杭を打ち付け、そこに太さ16mmのケーブルを引いたものだ。ケーブルには滑車と簡易的な鉄枠のカゴが設置されていて、人々はこのカゴに乗って両岸の高低差を利用して移動している。
同集落では対岸で農場を営む人々が多く、川を渡らないことには仕事もできない。山道を行った先には鉄橋があるが、山道は道幅も狭く雨の日には滑りやすく歩けたものではない。陸続きの道は集落から数十キロも離れている。乾季になるとロープウェイの下を流れる川では岩肌が見え、雨季に大雨が降ると増水し激流となる。この10年間にロープウェイで2件の事故が発生したが、幸いにも人が絡むものではなかった。
プレイカン町人民委員会のグエン・スアン・フオン主席はこの状況について、ロープウェイは住民らが農場へ行くために自発的に作ったもので安全ではなく、町としては推奨していないとしている。また、ロープウェイの使用を止め、政府が投資建設した吊橋を渡るよう呼び掛けている。
このほか、同町人民委員会は一時的に木製の橋梁を建設することについて、同地域の水力発電建設を請け負っている業者と協議中だという。
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