ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

17年の労働災害死亡数928人、安全配慮義務違反などが原因

2018/04/24 14:25 ICT配信

 労働傷病兵社会省はハノイ市で18日、2018年の労働安全衛生月間に関する記者会見を行い、2017年に発生した労働災害について報告した。それによると、2017年に全国で被災した労働者は928人で、労働者2人以上が被災した労働災害の件数は101件だった。

 国防省の統計によると、同年に軍隊内で62件の労働災害・火災が発生し、25人が死亡、34人が重傷、9人が軽傷または財産的損害を負ったとされている。また、労働災害のうち11件が機械設備などによる巻き込み、8件が弾薬や爆薬の取り扱い、8件が交通輸送手段による労災だった。

 全国で労災および死亡者が最も多かった地域はホーチミン市で1517件(123人死亡)、次いで東南部地方ドンナイ省で1424件(29人死亡)。2017年に発生した労働災害による医薬品代、葬儀代、遺族や負傷者に対する損害賠償金などの費用は1兆5410億VND(約72億3500万円)、財産的損害額は48億VND(約2300万円)、労働者の休職総日数は13万6918日だった。

 発生した労働災害のうち45%の原因は使用者側の責任が認められている。主な原因として、◇労働安全衛生対策が講じられていなかった(14.6%)、◇労働者に十分な労働安全教育を実施していなかった(12.31%)、◇機械設備の安全が確保されていなかった(10%)、などが挙げられる。

 さらに労働安全局の調査では、多くの企業が労働者向けの労働安全教育を委託している業者に対し、基準を下回る教育機関と講習料金を要求していたことが明らかになっている。この結果を受けて、同局は労働傷病兵社会省に対し、違反が認められた労働安全教育請負業者の営業許可証の取消を要請した。

 一方、労働者側に責任が認められた労働災害は全体の20%で、このうち作業手順違反が16.9%、個人的に労働安全対策を講じていなかったのが3.1%となっている。

 同省によれば、労働災害の統計は主に労使関係を結んでいる現場で発生したものであり、労使関係を結んでいない現場での労働災害の対策や情報の把握は非常に困難だという。労使関係を結んでいない現場での労働災害で報告が上がっているのは全国で48件、死亡者は280人だが、実際にはこの数はさらに多いことが推測される。

【関連記事】

・ 19年の労働災害発生件数は8150件、労災死者は927人 (2020/05/12)
・ 18年の労働災害死亡数1039人、1日平均22件の労災が発生 (2019/04/17)
・ 在越外国人労働者の強制社会保険加入、政令草案を提出 (2018/04/12)
・ 16年の労働災害死者数は862人、安全衛生への意識はいまだ希薄 (2017/04/27)
・ 労災と職業病の危険性が高い11業種、労働安全衛生対策義務付けへ (2016/07/21)
・ 労働災害事故続出で対策会議、原因は安全管理の軽視 (2015/05/25)
・ 労働災害による死者は毎年700人近く、訓練追いつかず (2014/11/13)
・ ホーチミン:2014年年初6か月で労働災害により37人が死亡 (2014/07/18)
・ 上半期の労災事故発生件数は3060件、死者279人 (2012/08/28)
・ 2011年の労災事故は約6000件、死者は574人 (2012/03/21)

[Hoang Manh, Dan Tri, 18/04/2018 16:50, T].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
1~9月期の発電・輸入電力量、前年同期比+9.3%増 電源開発加速 (15:43)

 ベトナム電力グループ(EVN)によると、2026年1~9月期の全国の発電・輸入電力量は前年同期比+9.3%増の2657億9000万kWhとなった。  EVNは需要増に対応するため、主要電源や送電網の整備を加速させるとともに...

フン首相がラオス訪問、会談で連携強化を確認 協力文書11件交換も (14:27)

 レ・ミン・フン首相は8日と9日、ラオスのサルムサイ・コンマシット首相の招きに応じ、同国の首都ビエンチャンを公式訪問している。  両首相は8日に会談を行い、ベトナムとラオスの特別な関係が両国の外交政...

R&I、越の外貨建て発行体格付「BBB-」に引き上げ 初の投資適格級 (14:19)

 日本の格付け会社である株式会社格付投資情報センター(R&I、東京都千代田区)は8日、ベトナムの外貨建て発行体格付を「BB+」から「BBB-」に引き上げたと発表した。格付の方向性は「ポジティブ」から「安定的」に...

両手足のない少女が掴んだ夢、デザイン専攻の短大生への道 (4日)

 生まれつき両手足がないホアイ・トゥオンさん(女性・2008年生まれ)は、左右の上腕を使って自力で文字の書き方や絵の描き方を学び、この9月からは短期大学でグラフィックデザインを学んでいる。  9月末のあ...

ベトナム中銀、銀行のAI利用に新規制 3段階でリスク分類 (12:39)

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は、銀行業界における人工知能(AI)の活用に関する安全管理やリスク管理、導入条件を規定した通達第53号/2026/TT-NHNNを発出した。同通達は、AIは人間の権限や責任を代替しないとする...

ベトジェットエア、ホーチミン~モルディブ線を12月5日就航 (11:01)

 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月5日、ホーチミン市とモルディブを結ぶ新路線を開設する。スリランカのコロンボを経由して、週3往復(火・木

積水樹脂、韓国とベトナムの交通安全事業会社Hi-Qを買収 (10:42)

 都市環境事業や交通・標識事業、景観事業などを手掛ける積水樹脂株式会社(大阪府大阪市)は、韓国とベトナムで交通安全製品の開発・製造・販売などを展開する韓国の交通安全事業会社であるHi-Qの経営権を取得し...

カントー大学と日系2社が覚書、もみ殻バイオ炭で農地改善へ (10:30)

 農業関連技術を手掛けるアグリウェーブ株式会社(東京都千代田区)と土壌改善剤や炭化装置のトレーディングを支援する三昌商事株式会社(大阪府大阪市)、南部メコンデルタ地方カントー市のカントー大学(CTU)の3者...

パナソニック、ベトナムで使用済み家電の回収・再資源化へ実証開始 (10:02)

 パナソニック株式会社(大阪府門真市)は、ベトナムとフィリピンで使用済みエアコンの回収および再生・再資源化に向けた実証を開始する。実施期間は両国ともに2026年10月から2027年3月末までとなる。  パナソ...

中央精神法医研汚職、元所長に禁固20年・主犯格の女に30年 (4:39)

 ハノイ市人民裁判所は7日、中央精神法医研究所(ハノイ市)で起きた大規模な汚職事件の第一審で、収賄罪に問われた同研究所のチャン・バン・チュオン被告(男・53歳、元所長)に禁固20年の判決を言い渡した。また、...

26年1~9月期の完成車輸入、前年同期比+26.2%増の19.6万台 (4:17)

 財政省傘下統計局(NSO)の速報値によると、2026年9月の完成車(CBU)輸入台数は前年同月比+59.5%増の2万7514台、輸入額は同+42.0%増の5億6700万USD(約900億円)に達した。1~9月期の完成車輸入台数は前年同期比+2...

病院建設不正、ティエン元保健相に禁固3年 控訴審で減刑 (3:36)

 最高人民裁判所ハノイ控訴裁判所は7日、第2バックマイ病院および第2ベトドク(越独)友好病院の建設事業を巡る汚職事件の控訴審判決で、グエン・ティ・キム・ティエン元保健相(女・67歳)に対し、一審の禁固6年か...

ホンダベトナム、電動バイク「UC3」の国内組立開始 (3:23)

 ホンダベトナム(HVN)は、タイからの輸入車として7月から販売していた新型電動バイク「UC3」について、北部地方フート省フックイエン街区(旧ビンフック省フックイエン市)の自社工場での現地組み立てに切り替えた...

ケア21、ハノイの高齢者ケア施設で日本式介護サービス提供 (2:42)

 総合福祉企業の株式会社ケア21(大阪府大阪市)は7日、ハノイ市の高齢者ケア・医療複合施設で、日本式の介護サービスを提供する「プレザンメゾン・バーディン(PLAISANT MAISON BA DINH)」の開設セレモニーを開催...

花王ベトナム、工業団地の女性労働者向け健康支援プログラム開始 (2:15)

 花王株式会社(東京都中央区)のベトナム現地法人である花王ベトナム(KAO VIETNAM)はホーチミン市で7日、ベトナム国内の工業団地で働く女性移住労働者の健康とウェルビーイングを支援する「Care Within Reach: Ad...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved