ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

チュングエン会長夫婦の泥沼離婚裁判、国家主席に妻が援助要請

2019/05/27 06:52 JST配信

 国内大手コーヒーメーカーのチュングエングループ(Trung Nguyen Group)の会長を務めるダン・レ・グエン・ブー氏(48歳)と妻のレ・ホアン・ジエップ・タオ女史(46歳)の離婚裁判で、タオ女史はグエン・フー・チョン共産党書記長 兼 国家主席宛に援助を求める文書を送付した。

 ダン・ティ・ゴック・ティン国家副主席は、国家主席官房がこれを受け取ったことを明らかにした。ティン国家副主席は、「国家主席官房はこの事件を解決する権限を有さないため、内容を検討した上で最高人民検察院および最高人民裁判所の両機関に同文書を移管する」と述べた。

 タオ女史は一審の判決を不服として控訴している。タオ女史は財産分割の比率を含め、一審の判決内容の全てを不服とし、夫婦関係の修復を望んでいるという。

 ホーチミン市人民裁判所が3月27日に下した一審判決によると、同グループにおける株式約5兆7380億VND(約275億円)と、タオ女史が管理している銀行預金の計7兆5020億VND(約360億円)については、ブー氏が60%、タオ女史が40%を受け取ることとするが、ブー氏はタオ女史に株式相当分の現金を支払う。これにより、タオ女史は同グループの株式を全て失い、ブー氏が経営支配権を完全に掌握することになっていた。

 これについて、裁判所には財産分割の比率を決める権限があるものの、タオ女史の株主としての権利を奪うことはできないことから、「権限外の決定を下した」と指摘されている。

 また、裁判官が法廷でタオ女史に対し、「会社を辞めて育児に集中し、今後は女王のような生活を送ってはどうか?」と発言し、偏見を持った裁判官による判決の正当性にも疑問の声が多くあがっている。

【関連記事】

チュングエン会長夫婦の泥沼離婚裁判、6年間の戦いに終止符 (2021/05/12)
チュングエン会長妻、離婚後はベトナム女性個人資産家第4位に (2019/12/12)
チュングエン会長夫婦の泥沼離婚裁判、控訴審でも一審支持 (2019/12/09)
キングコーヒー、ソウルに韓国1号店をオープン―海外初進出 (2019/10/11)
コーヒー大手チュングエン会長夫婦の離婚裁判、双方ともに一審判決不服で控訴 (2019/04/12)
コーヒー大手チュングエン会長夫婦の泥沼離婚裁判、ブー会長に経営支配権 (2019/03/29)
コーヒー大手チュングエン会長、妻を副社長からまた解任―判決に従わず (2018/09/27)
コーヒー大手チュングエン会長夫婦の経営支配権争い、妻に復権 (2018/09/21)

[Zing 18:57 23/05/2019, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム人がよく使うパスワード、「123456」が最多の190万件 (6:36)

 パスワードマネージャーを提供するノードパス(NordPass)は、流出したログイン情報を基にパスワードの利用動向をまとめた。調査によると、ベトナムでは「123456」が約190万件と最も多く使われており、その数は2...

エネルギー分野の国家重点事業を承認、原発は30~35年稼働開始 (6:33)

 ブイ・タイン・ソン副首相は、2035年までに実施するエネルギー分野の国家重点事業を承認する首相決定第2634号/QD-TTgに代行で署名した。  エネルギー分野の国家重点事業リストには、電源事業32件(火力発電2...

電子ビザで出入国可能な国境検問所、41か所追加 全国83か所に (5:37)

 政府は2日、外国人が電子ビザで出入国できる国境検問所を新たに41か所追加する決議第389号/NQ-CPを公布した。  今回追加された国境検問所には、ビン国際空港(北中部地方ゲアン省)とチューライ空港(南中部地...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

26年の新暦正月、連休ならず 1月1日のみ休日 (5:12)

 2026年の新暦正月は、元旦が木曜日にあたるため、2026年1月1日(木)の1日のみ休日となる。  また、2026年のテト(旧正月)(旧暦1月1日=新暦2026年2月17日)に伴う休暇については、2026年2月14日(土)から2月22...

ベトテル、民間用花火を販売 実店舗とオンラインで (4:33)

 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は1日、全国の自社小売ネットワークで民間用花火の販売を開始した。大手小売業者としては初めての花火販売事業への参入となる。  祝日やテト(...

ハノイ:12月から公共電動自転車の運用開始、同市初 (4:24)

 シェアサイクル事業を手掛けるチーナムグループ(Tri Nam Group)は12月1日、ハノイ市で初となる公共電動自転車の運用を開始した。グリーン交通促進の流れに合わせ、市内のシェアサイクル事業の多様化を図る方針...

トランスコスモスのベトナム開発子会社、HUFLIT大学と覚書 (3:45)

 トランスコスモス株式会社(東京都豊島区)の100%子会社で、ベトナムでアジャイル開発サービスなどを提供するトランスコスモステクノロジーベトナム(transcosmos technology Vietnam、ホーチミン市)は11月24日、...

アグリツリー、ベトナム国内で実証設備を稼働開始 現地法人も設立 (2:17)

 ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を中心とした太陽光発電設備及び蓄電池設備のコンサルティング・設計・資材調達・施工・維持管理、農作物の生産を手掛ける株式会社アグリツリー(福岡県那珂川市)は、ベ...

タイガー・ウッズ氏、ベトナムでゴルフ場を初設計 ビンG開発案件 (3日)

 「史上最高のゴルファー」と称されるタイガー・ウッズ氏が、自身が設立したゴルフコース設計会社のTGRデザイン(TGR Design)を通じて、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VI

韓国海軍の練習艦「ハンサンド」、ダナンに寄港 (3日)

 韓国海軍のハンサンド級練習艦「閑山島(ハンサンド=Hansando、ATH-81)」が2日、士官375人を乗せて南中部地方ダナン市のティエンサ港に寄航し、5日までの表敬訪問を開始した。  歓迎式典には、ダナン市外務...

ハノイ:外国人が購入可能な住宅プロジェクトに3件を追加 (3日)

 ハノイ市建設局は、外国人が購入可能な不動産プロジェクトのリストに新たに3件を追加した。追加されたプロジェクトには、複合都市区のインペリアルプラザ(Imperial Plaza)などが含まれる。  リストに追加さ...

サムスン電子現地法人、初のベトナム人上級幹部が誕生 (3日)

 韓国系サムスン電子のベトナム現地法人であるサムスン電子ベトナム(SEV)は1日、グエン・ホアン・ザン氏をサムスン電子ベトナム・タイグエン(Samsung Electronics Vietnam Thai Nguyen=SEVT)の副社長に任命した...

ナカシマヘルスフォース、ベトナムの大学などと整形外科分野で覚書 (3日)

 人工関節・骨接合材料・脊椎固定用材料などの医療機器の開発・製造・販売を手掛けるナカシマヘルスフォース株式会社(岡山県岡山市)は、ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ国家大学)傘下の医科薬科大学(VNU-UMP)お...

Jizoku、ベトナム農地管理プロジェクト分析支援でArchedaと協業 (3日)

 一次産業におけるカーボンクレジットの創出支援事業を手掛ける株式会社Jizoku(東京都国立市)は、衛星データを活用した自然由来カーボンクレジット向け解析ソリューションを提供する株式会社Archeda(東京都千代...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved