ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイ:線路沿いカフェ一掃から3か月、観光客絶えず営業再開

2020/01/14 06:25 JST配信
(C) laodong
(C) laodong 写真の拡大.

 交通運輸省の要請を受けて、ハノイ市当局は2019年10月10日、同市のディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通り~フンフン(Phung Hung)通りの区間に敷かれた線路脇への観光客の立ち入りを禁止した。ここは線路沿いのカフェが軒を連ねるエリアで、立ち入りが禁止される前まで昼夜問わず観光客で賑わっていた。

 当局はさらに、線路脇で営業していたカフェ68店舗に対して計1億5300万VND(約73万6000円)の罰金を科すとともに、線路沿いの民家の住人らに対し鉄道制限区域を占有しないことを書面で約束させた。

 しかし、一掃から3か月が経った今も外国人を中心とする観光客がこのエリアを訪れており、多くのカフェが営業を再開している。現在も立ち入り禁止の看板が立てられているほか、各所に当局の人員が配置され監視が続いているものの、観光客がエリアに立ち入るのを妨げられることはないという。

 現行規定では、線路から左右5m以内は鉄道制限区域とされており、ここでの営業活動は一切禁止されている。上記の区間ではレール幅1mの線路が住宅街を通っているが、100年以上前に整備されて以来、現在も柵がなく線路から住宅までの距離も1m程と非常に近い。

 この区間で最初にカフェがオープンしたのは2017年末ごろのこと。コーヒーを飲みながら列車が走る光景を眺めることができるとして観光客の間で人気を集めた。しかし、規定違反というだけでなく、観光客が写真や動画撮影のために線路内に立ち入ることで、安全確保の観点からも大きな問題となっていた。

【関連記事】

ハノイの「線路沿いカフェ街」、鉄道当局が取り締まり徹底を再要請 (2023/11/13)
ベトナム遠征の独ドルトムント、封鎖されているはずの「線路沿いカフェ」で写した写真が物議 (2022/12/01)
ハノイ:封鎖された「線路沿いカフェ」で韓国人観光客が列車と接触 (2022/09/20)
ハノイ:「線路沿いカフェ街」の取り締まり徹底を要請、ベトナム鉄道 (2022/09/15)
日常と観光のはざまに生きる、ハノイの線路脇の暮らし (2019/10/20)
ハノイ:線路沿いの違法カフェ68店舗に計71万円の罰金 (2019/10/18)
ハノイ:線路沿いのカフェ、一斉に営業停止 (2019/10/15)
ハノイ名物「線路すれすれカフェ」を一掃へ (2019/10/10)

[Lao Dong 16:22 13/01/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ工業大学を格上げ、「構成大学と学部を傘下に置く大学」に (14:42)

 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、ハノイ工業大学(HaUI、ハノイ市)を「構成大学と学部を傘下に置く大学」に格上げする首相決定第2536号/QD-TTgに署名した。  今回の格上げにより、ハノイ工業大学は学部を...

ホーチミン:中華街チョロンのナイトストリート、12月1日開始 (14:35)

 ホーチミン市ビンタイ街区(旧6区の一部)人民委員会は、「チョロン・ナイトストリート」を12月1日から試験運用し、2026年1月1日から正式運用すると発表した。  チョロン・ナイトストリートは、ビンタイ市場...

ベトジェットエア、初のボーイング機を正式受領 (13:17)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は23日、米ボーイング社(Boeing)との間で締結した総額320億USD(約5兆円)規模の200機の発注のうち、初号機となるボーイ

ホーチミンの市場とともに生きる:バンコー市場 (23日)

 ホーチミン市のめまぐるしく変わりゆく街並みの中で、バンコー市場(cho Ban Co)は、記憶の断片のようにひっそりと存在している。商人たちは日々、市場で商売を続けている。まるで、1束の野菜が、1kgの玉ネギが...

ホーチミン:犬猫の飼育ルールを厳格化、狂犬病ゼロへ対策 (13:07)

 ホーチミン市人民委員会は、2026~2030年の狂犬病対策プログラムを承認した。プログラムでは、2030年までに狂犬病によるヒトの死亡例をゼロにすることを目標とする。  同プログラムによると、犬猫の飼育者...

「ベトナム南部地域投資環境紹介ウェビナー」、12月12日開催 (12:22)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)ホーチミン事務所は、12月12日(金)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分から17時30分まで)、「省市合併後のホーチミン市を中心としたベトナム南部地域投資環境...

ベトナムのデジタル経済規模見通し、25年に東南アジア2位へ (6:32)

 米グーグル(Google)とシンガポールのテマセク(Temasek)、米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が共同で実施・公表した調査レポート「e-Conomy SEA 2025」によると、ベトナムの202...

ミュージカル「アニオー姫」、26年にKAAT神奈川芸術劇場で初演 (6:01)

 「アニオー姫」実行委員会(ブレイングループ、ヤマハミュージックベトナム、NPO国際交流促進協議会)は、「ミュージカル『アニオー姫』~Hen gap lai再び~」を、2026年9月にKAAT神奈川芸術劇場で初上演する。 ...

FPT情報通信、エジプト政府機関ITIDAとデジタル化推進で提携 (5:44)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、エジプト政府機関の情報技術産業開発庁(ITIDA)との間で覚書(MOU)を締結した。双方は先端技術の活用や人材育成を通じ、エジ

普通教育でAI教育を試験導入、小学校で12月から (5:40)

 教育訓練省はこのほど、普通教育における人工知能(AI)教育の試験導入に関する指針案と計画を公表した。小学校でのAI教育は12月から実施する予定だ。  AI教育カリキュラムは、4つの能力に対応する4つの知識...

ブルボン、ザライ省でカカオ豆の原料産地開発へ 現地企業と覚書 (4:40)

 大手菓子メーカーの株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は12日、カカオ豆の安定調達と現地産業の発展を目的として、南中部地方ザライ省において現地企業との間で「ザライ省におけるカカオ原料生産地域の開発および...

ハノイ:文廟・國子監、科挙文化をAR技術で体験 (3:53)

 ハノイ市の文廟・國子監文化科学センターはこのほど、科挙文化がデジタル体験できるアプリ「ベトナム妙史(Viet Nam dieu su)」をリリースした。拡張現実(AR)と人工知能(AI)を活用した国内初の取り組みで、文化...

ホーチミン:メトロ1号線沿いの不動産価格、3倍に上昇 (25日)

 不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムの調査結果によると、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)沿いの不動産価格は、1号線の開通で急騰し、大半の不動産プロジェクト...

ベトナムと南ア、協力関係を戦略的パートナーシップに格上げ (25日)

 ファム・ミン・チン首相は訪問先の南アフリカで21日、同国のシリル・ラマポーザ大統領と会見した。両首脳はこの席で、両国関係を戦略的パートナーシップへ格上げすることで一致した。  両国は、経済・貿易...

サンドイッチ専門チェーン「バインミーオイ」、公式SNSで閉店発表 (25日)

 地場サンドイッチ専門店チェーン「バインミーオイ(Banh My Oi)」が20日、公式ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、「すべての旅路には終わりがある」と投稿し、閉店の意向を明らかにした。突然の閉...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved