ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

国境越え出産、生活苦でお腹の我が子を売る女性たち

2020/05/30 06:00 JST配信
(C) Tuoi tre
(C) Tuoi tre 写真の拡大.

 当局が取り締まりを強化している中をすり抜けて、現在も中国との国境の地域では人身売買が横行している。妊婦が出産前からお腹の中の胎児の売買取引をするケースも珍しくない。

 北中部地方ゲアン省キーソン郡フウキエム村(xa Huu Kiem, huyen Ky Son)に住むホアさんは妊娠8か月になる。お腹の子は第2子だが、家の中には他に子供の姿はなく、記者が「上の子供は?」とたずねると、ホアさんは両手を見つめて頭を振った。

 ホアさんが見つめる先の庭には新品のバイクが置かれている。ホアさん夫妻にとって木造の簡素な家とこのバイクが唯一の財産だ。

 少数民族コム族のホアさんはまだ思春期の頃に同じコム族の男性と結婚した。地域の他の男性がそうであるようにホアさんの夫も酒に溺れ、ホアさんが畑仕事をし、山に入りタケノコや薪を取り生計を立てていた。

 第1子を身ごもり8か月目に入った頃、同じ村の女がホアさんに人身売買を持ち掛けた。数日後、ホアさんは荷物をまとめ女と共に村を出た。国道7号線で車に乗せられると、車内にはもう1人お腹の大きな妊婦がいた。

 東北部地方クアンニン省モンカイ市に着くと中国人の男が待ち構えており、すぐに船に乗って川を上り中国との国境に向かった。国境に着いてからさらに3日かけてやっと取引の場所に到着し、用意された家に滞在した。食事は十分に与えられたが外出は許されなかった。出産日になると病院に連れて行かれ、数時間後に元気な男の子を出産。しかし、数秒後には赤ちゃんの姿は消えた。

 出産から数日後、出産を終えたホアさんと女は国境まで連れて行かれ8000万VND(約37万円)が支払われた。ホアさんはすぐに受け取ったお金を手にバイクを買いに行ったという。

 山深くに位置するフウキエム村にはコム族が多く暮らしている。ここ数年で20人以上の女性が国境を越え中国で出産し、生まれたばかりの我が子を売ったと言われている。

[Tuoi tre 06:04 25/05/2020, T].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
イオンモール、ドンナイ省に初出店 ベトナム11号店 (16日)

 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、東南部地方ドンナイ省チャンビエン街区にイオンモールのベトナム11号店となる「イオンモール・チャンビエン(AEON MALL Tran Bien)」を出店する。  敷地面積は約10万...

ビンファスト、電動バイク4車種投入 電池交換網も本格展開 (16日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、電動バイクの新モデル4車種を発表した。

ベトナム企業の半数以上がサイバー攻撃被害に、標的型攻撃が主流 (16日)

 国家サイバーセキュリティ協会(NCA)は、ベトナムにおける2025年のサイバーセキュリティ状況に関する調査報告を発表した。同調査は、NCAが2025年12月に5300の機関・組織・企業を対象として実施したもの。  ...

世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・後編】 (11日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

世銀、ベトナムの26年GDP成長率予想+6.3%に上方修正 (16日)

 世界銀行(WB)は、東アジア・太平洋地域(EAP)に関する最新の経済見通しの中で、2026年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を、従来の+6.1%から+6.3%へと上方修正した。2027年のGDP成長率は+6.7%とな...

ロンタイン空港第2期、ベトナム空港社を投資主に指定 (16日)

 建設省は、東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港プロジェクト第2期について、ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)を投資主に指定した。  

保健省食品安全局の巨額贈収賄事件、元局長に禁固20年の判決 (16日)

 ハノイ市人民裁判所は14日、保健省傘下の食品安全局での巨額贈収賄事件で、被告55人に有罪判決を下した。  この事件では、同局の元幹部らが2018年から2025年にかけて企業から賄賂を受け取って分け合い、偽...

ホーチミンとドンナイ省で大規模インフラ複数着工、メトロや橋など (16日)

 ホーチミン市と、同市に隣接する東南部地方ドンナイ省で15日、複数の大規模インフラ事業が着工された。これらの事業は、第14回共産党全国大会を記念する重点プロジェクトで、ホーチミン市の成長基盤を強化する...

ハノイ・メトロ、25年の利用者数約2068万人 計画超え (16日)

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(カットリン~ハドン区間)および3号線(ニョン~ハノイ駅区間)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は14日、2025年の利用者数が2068万人に達し、通年計画を7.13%上回ったと発...

「ベトナムフェスティバル2026大阪」、大阪城公園で3月開催 (16日)

 「ベトナムフェスティバル2026大阪」が、3月7日(土)・8日(日)の両日に大阪・大阪城公園太陽の広場で開催される。  同フェスティバルは、日本とベトナムの友好関係を背景に、子どもや大人、若者、家族連れな...

ダナン:ステーブルコインUSDTとベトナムドンの交換試行、国内初 (16日)

 南中部地方ダナン市人民委員会は、最も代表的かつ利用率が高いステーブルコインであるUSDTと法定通貨のベトナムドン(VND)の交換に関する試行事業を認可した。  ステーブルコインは、価値が安定するよう設計...

マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使に友好勲章を授与 (16日)

 レ・ホアイ・チュン外相は13日、ルオン・クオン国家主席の代理として、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使に対し、ベトナムが外国人に授与する最高位の勲章である「友好勲章」を授与した。ナッパー氏は大使の...

「病畜の肉」大量流通事件、老舗缶詰メーカー社長を逮捕 (16日)

 北部で「病畜の肉」の販売ルートが摘発された事件に関連し、北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察は裏付け捜査を経て、老舗缶詰メーカーであるハロン缶詰食品[CAN](Halong Canned Fo

サン・フーコック航空、マイレージプログラムを導入 (16日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下の航空会社であるサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)は15日、マイレージプログラム「サン・シグネチャー(Sun Signature)」を開始...

鹿島合弁のウインクホテル、米ハイアットと提携 新ブランドに再編 (16日)

 鹿島建設株式会社(東京都港区)と地場デベロッパーのインドチャイナ・キャピタル(Indochina Capital)との開発合弁会社で、ベトナムで「ウインク(Wink)」ブランドのホテルを展開するインドチャイナ・カジマ・デベ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved