ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム:新型コロナワクチンのサルへの実験を開始

2020/11/03 06:39 JST配信
(C) nhandan
(C) nhandan 写真の拡大.

 保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(VABIOTECH)はこのほど、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンのアカゲザル(Macaca mulatta)への投与実験を開始したと明らかにした。なお、同社は6月にマウスを対象とした実験を行っていた。

 同社のドー・トゥアン・ダット社長によると、東北部地方クアンニン省のゼウ島(dao Reu)に生息している3~5歳の健康なアカゲザル12匹を実験用動物に選んだ。対象のサルはいずれも体重3kg以上で、病気がないか慎重に確認済み。

 ワクチンは10月27日に投与され、このまま約3か月の経過観察を行った後、採取した血液サンプルをハノイ市に送る予定。実験は2段階に分けて行われ、第1期ではワクチンを接種するグループと接種しないグループに分けて、それぞれ別の島で飼育して毎日健康状態を観察。

 1回目のワクチン投与から21~28日後に2回目のワクチン投与を行い、2回目のワクチン接種から1か月後に、研究チームが接種したグループと接種していないグループの免疫獲得を調査する。サルへの実験でワクチンの有効性が確認されれば、その後、ヒトへの臨床試験(治験)を開始する方針。

【関連記事】

ベトナム初の新型コロナワクチン、接種費用は1回2260円未満の見通し (2020/12/10)
国産の新型コロナワクチン、10日から臨床試験を開始 (2020/12/08)
国産の新型コロナワクチン、11月中に第1相臨床試験実施へ (2020/11/05)
新型コロナワクチン開発急ぐ、10~11月に臨床実験を開始 (2020/07/24)
ベトナムで開発の新型コロナワクチン、早ければ年内に治験開始 (2020/07/02)
ベトナムで開発の新型コロナワクチン、9~12か月後の生産目指す (2020/06/29)
新型コロナワクチンのマウス実験、6月上旬から第2期に突入 (2020/05/21)
新型コロナワクチン実験のマウス50匹、いずれも健康状態を維持 (2020/05/08)

[Nhan dan 30-10-2020, 10:26 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
進和、ベトナム現地法人をハノイに設立へ (3:12)

 金属接合・産業機械関連商品・製品の販売などを手掛ける株式会社進和(愛知県名古屋市)は、ベトナム現地法人をハノイ市に設立する。  進和は、2000年に設立したタイ子会社の進和インテック(SHINWA-INTEC)と...

ハノイ:ホアンキエム湖周辺でカウントダウンイベントを開催 (2:09)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、2026年のカウントダウンイベント開催を承認した。カウントダウンイベントは、2025年12月31日(水)午後7時から2026年1月1日(木)午前0時まで、ホアンキエム街区ドンキンギアトゥッ...

25年GRDP成長率、ホーチミン+8.3% ハノイ+8.5% (23日)

 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役としての地位を引き続き示した。これは先般開かれた同市共産党委員会の会議で発表されたレポートの中で明らかに...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

国際金融センターの設立発表、ホーチミンとダナンの2拠点 (23日)

 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技術、人材を呼び込み、経済成長と国際統合を加速させる制度改革の節目となる。  IFCはホーチミン市と南...

地場ドジ、ハイフォンで75階建ての北部最高層ビルを着工 (23日)

 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプレックス(Dragon 75 Complex)」を着工した。同プロジェクトのハイライトとして、75階建ての高層ビルの建設...

ホーチミン:ガソリンスタンドでの振込決済が拡大 (23日)

 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上や待ち時間の短縮につながっている。  市内の多くのガソリンスタンドで給油機にQRコードが掲示されて...

シンガポールの市場調査会社、ベトナムオフィス開設 (23日)

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハノイ市に新たなオフィスを開設した。  新オフィスの開設は、クライアントやパートナーにきめ細やかな...

ベトナム、貿易規模で世界トップ15入り 輸出入額が過去最高に (23日)

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高を更新した。これにより、ベトナムは貿易規模で世界トップ15に入り、東南アジア地域では第2位となった。こ...

ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道が着工、越中連運を強化 (23日)

 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を開催した。東西経済回廊の輸送需要に対応するとともに、ベトナムと中国を結ぶ国際連運の強化につながると期...

ホーチミン:メトロ1号線、26年1月1日に無料運行 (23日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)はこのほど、新暦正月の2026年1月1日(木)にメトロ1号線を無料運行すると発表した。  当日は改...

ベトナムの軍事力は世界23位、東南アジア2位 (23日)

 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事力ランキング「2025 Military Strength Ranking」によると、ベトナムは145か国・地域中23位となった。 ...

チン首相、ペトロベトナム会長フン氏を商工相代行に任命 (23日)

 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を商工相代行に任命した。  商工相代行に任命されたフン氏は、1973年生まれの52歳で、出身は北部紅河デル...

イーレックス、ベトナム2省でバイオマス発電所の起工式開催 (23日)

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北部地方ラオカイ省(旧イエンバイ省)のイエンバイバイオマス発電所および東北部地方トゥエンクアン省のトゥ...

日越の団体、ドローン・次世代移動体産業の発展で覚書締結 (23日)

 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低空経済パートナーシップ(Vietnam Low Altitude Economy Partnership=LAEP)との間で、ドローン(無人航空機...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved