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保健省は10月14日に12~17歳の未成年者向けの新型コロナウイルスワクチン接種を許可したが、10月下旬に入った今も国内で未成年者へのワクチン接種は始まっていない。
この背景として、ガイダンスでは未成年者向けのワクチンの種類は「保健省が未成年者向けに接種を許可したもの」となっているが、具体的な種類が公表されていないことが挙げられる。
現時点でアメリカ食品医薬品局(FDA)によってこの年齢層への接種が承認されたのは米ファイザー(Pfizer)製のみだが、ファイザー製ワクチンがベトナム国内で「保健省が未成年者向けに接種を許可したワクチン」として指定されているわけではない。
上記の理由により、ファイザー製ワクチンを確保している省・市でも未成年者向けの接種が始まっていない。ホーチミン市では25日から接種を始める予定だったが、計画通りに進んでいないのが現状だ。
保健省のガイダンスによると、ワクチンは同一のメーカーのものを2回接種し、交差接種は実施しない。ワクチンの調達状況と地元の流行状況を踏まえた上で接種計画を策定し、年齢の高い者から接種するという。
これに関連し、ホーチミン市労働傷兵社会局は経済社会回復に向けた対策の一環として、卒業を前にした学生、またはインターンを始める学生向けのワクチン接種を手配するよう関連機関に提案した。該当する学生の数は約13万人となる。
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