ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

タインホア省:ワクチンの職域接種で3人目の死者

2021/11/25 19:58 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 北中部地方タインホア省ノンコン郡(huyen Nong Cong)で新型コロナウイルスワクチン接種後に複数人がアナフィラキシーショックを起こした件で、新たに1人が死亡し、死者は合わせて3人となった。

 ノンコン郡医療センターは23日、郡内のキムベト履物(Vietnam Kim Viet Footwear)で従業員向けの職域接種を実施。ワクチンは中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製の「ベロセル(Vero Cell)」を使用した。

 接種を受けた約400人のうち、30人に異常な症状が出て、このうち5人がアナフィラキシーショックを起こし、現場で応急処置を施された後、病院に救急搬送された。

 アナフィラキシーショックを起こした5人は集中治療を受けたが、2人が24日午前に、さらに1人が同日午後までに死亡。死亡した3人はいずれも女性で、年齢は29~30歳。なお、この職域接種で異常な症状が出た患者の年齢は25~30歳で、大半が女性だった。

 搬送された患者のうち9人は引き続きタインホア省総合病院で治療を受けているが、うち1人が重体となっている。軽症の患者はいずれも容体が安定しているという。

 同省では23日に多くの接種会場でベロセルが使用されたが、キムベト履物以外の会場では大きな問題が発生しなかった。今回の件を受け、同郡はベロセルの使用を一時停止している。

 同省保健局は現在、原因究明を急いでいるが、キムベト履物で使用されたワクチンのロット番号、供給元、接種実施プロセスなどについては詳細が明らかにされていない。

 保健省は、ハノイ市バックマイ病院に対し、救急蘇生分野で豊富な経験を有する医師と看護師をタインホア省に派遣して支援するよう指導。

 また、同郡当局は死者の埋葬を支援し、補助金として遺族にそれぞれ5000万VND(約25万4000円)を支給することを決定した。同社は遺族にそれぞれ1億VND(約51万円)を支給し、犠牲となった人々の子供が18歳になるまでの養育費を支援する方針を示している。

[VnExpress 12:22 25/11/2021 / Tuoi Tre 12:22 25/11/2021 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムの通信事業者、eSIM普及を加速 (15:13)

 ベトナムの通信事業者が、物理SIMからeSIMへの転換を強化している。各社はオンライン手続きに対応し、手数料の無料化を進めている。これにより、通信分野におけるデジタル化が一段と加速しつつある。  12月...

2025年の信頼性の高い旅行会社、ベトラベルが3年連続1位 (13:54)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は1日、2025年の信頼性の高い旅行会社トップ10とホテル・リゾート部門トップ5を発表した。  同ランキングは、財務能力やメディアの信頼性、関連...

有料テレビ「K+」、26年1月でベトナム事業終了 (13:17)

 有料テレビ「K+」を運営するオーバー・ザ・トップ(OTT)サービス事業者のベトナム・サテライト・デジタル・テレビジョン(VSTV)は、2026年1月1日付けで「K+」のサービスの提供を終了すると発表した。  イン...

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

ノイバイ空港、第2旅客ターミナル拡張エリアが12月19日に運用開始 (6:56)

 ハノイ市ノイバイ国際空港の第2旅客ターミナル(T2)拡張エリアは18か月の工期を経て、12月19日に運用が開始される予定だ。T2では、3D手荷物スキャナー「920CT」や米国運輸保安局(TSA)基準を満たしたボディスキャ...

ホーチミン:都市鉄道人材の育成急ぐ、外国人専門家への依存軽減 (6:28)

 ホーチミン市人民委員会は、都市鉄道(メトロ)網の拡大に向け、2025〜2030年の人材育成計画を公表した。同市は2035年までに7路線、2045年までに10路線の運行を予定しており、運行と保守に必要な人材を計画...

ホーチミンに自由貿易区を設立、政府が提案 (5:54)

 政府はこのほど、ホーチミン市の開発にかかる特別制度の試行に関する国会決議第98号/2023/QH15の一部を改正・補足する決議案を国会に提出し、同市に自由貿易区(FTZ)を設立することを提案した。改正は、投資を呼...

サン・フーコック航空、26年3月に国際線運航開始 (5:28)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)は、ベトナム民間航空局(CAAV)から国際線対応の航空運送事業許可(Air Operator Certificate...

EV配車サインSM、ラオスで法人向け電気タクシーサービスを展開 (4:37)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

行政区を点数方式で分類、社会経済政策策定の根拠に (3:38)

 行政区分類に関する政令第307号/2025/ND-CP(11月27日施行)では、行政区の分類基準を定めており、社会経済政策や地方行政の運営体制を整備するための基礎とした。  新政令が公布された背景には、今年7月の行...

テックフェスト2025、ハノイで12月12日から開催 (2:03)

 ハノイ市のホアンキエム湖歩行者天国で12月12日(金)から14日(日)まで、スタートアップとイノベーションに関する体験型イベント「テックフェスト・ベトナム2025(TechFest Vietnam 2025)」が開催される。  同...

聖母マリア教会がXmasライトアップ、LED装飾は昨年の2倍 (6日)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会は、今年もクリスマスシーズンに合わせて装飾され、クリスマスの雰囲気を楽しむ大勢の家族連れや若者で賑わっている。  同教...

第21回ホイアン日本祭り2025、12月26日から開催 (6日)

 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン文化遺産保存管理センターは4日、ホイアン旧市街で12月26日(金)から28日(日)にかけて、第21回ホイアン日本祭り2025が開催されると発表した。  同イベントはダ...

コンダオ国立公園、IUCNグリーンリストに認定 (6日)

 ホーチミン市コンダオ特区のコンダオ国立公園(Vuon Quoc gia Con Dao)はこのほど、国際自然保護連合(IUCN)が認定・授与する「グリーンリスト(Green List)」の認定証を受領した。  「グリーンリスト」は、コ...

ラムドン省:洪水で1750世帯が孤立、自治体が緊急対応を指示 (5日)

 南中部地方ラムドン省で豪雨に伴う洪水被害が発生している。旧ビントゥアン省のエリアを中心に大規模な洪水が発生し、約1750世帯が孤立する事態となり、同省人民委員会が4日に緊急対応を指示した。  省全体...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved