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ベトナムは2022年1月1日より9か国・地域との間で国際線定期便の運航再開を計画しているが、これまでに両国間で運航再開に合意したのは5か国・地域となっている。交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)が28日に明らかにした。
5か国・地域は、◇日本、◇台湾、◇シンガポール、◇カンボジア、◇米国。航空各社は各路線の航空券の販売を順次開始している。
残る4か国について、韓国、ラオス、中国の3か国からは書面による回答を待っているところで、タイとの間では交渉が着々と進んでいるという。
ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、日本・カンボジア・米国路線、地場不動産デベロッパー大手FLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)は台湾路線、ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は日本・台湾路線について、それぞれ航空券の販売を開始している。
現行計画では、ベトナム~日本間の定期便は当面、週8往復(両国それぞれ週4往復)の運航とする。詳細は以下の通り。
◇ベトナム航空:ハノイ/ホーチミン~東京間で週3往復
◇ベトジェットエア:ハノイ/ホーチミン~東京間で週1往復
◇日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA):東京~ハノイ/ホーチミン間で2社合わせて週4往復以内
ベトナム航空は2022年1月5日、ベトジェットエアとANAの2社は2022年1月6日にそれぞれ運航を再開する予定だ。
なお、保健省は28日、英国から空路で入国した男性がオミクロン株に感染していたことを発表した。ベトナム国内でオミクロン株の感染者が確認されたのはこれが初めて。
オミクロン株の感染拡大を受け、ホーチミン市やハノイ市などをはじめとする各省・市の当局は、オミクロン株感染確認国からの入国者全員に集中隔離を適用するなどして独自の対策に取り組んでおり、警戒を強めている。一方、これが国際線定期便の運航再開計画の足かせになることが懸念されている。