ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ビンズオン省:カラオケ店で大規模火災、22人死亡 犠牲者の捜索続く

2022/09/07 19:20 JST配信 (2022/09/07 19:34 JST最終更新)
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 6日午後9時ごろ、東南部地方ビンズオン省トゥアンアン市アンフー街区(phuong An phu, TP. Thuan An)チャンクアンジエウ(Tran Quang Dieu)通りにあるカラオケ店「アンフー(An Phu)」で大規模な火災が発生した。

 このカラオケ店はホーチミン市在住のレ・アイン・スアンさん(42歳・男性)が経営しており、2016年から営業している。延べ床面積約1500m2の3階建ての建物で、約30室がある。このうち、火災は2階と3階の約400m2の範囲に広がった。火災発生時は営業中だったため、店内には多くの客と従業員がいた。

 2階で火災が発生し、瞬く間に燃え広がったため、現場に居合わせた多くの人々が建物内に閉じ込められてしまった。通報を受け、消防車やはしご車など特殊車両合わせて13台と消防士約70人が出動して消火にあたり、22人を救出した。

 複数人が火災から逃れようと高所から地面に飛び降りて負傷した。怪我人のうち、2人が重体で集中治療を受けている。翌7日午前までに、逃げ遅れた14人が窒息などにより建物内で死亡したことが確認された。午後4時ごろには、3階のVIPルームの隣にあるトイレでさらに8人の遺体が発見された。

 7日午後までに計22人の遺体が発見・収容されたが、いずれも身元不明で、警察が身元の確認を急いでいる。救助隊は同日午後、高温で接近不可能だった客室と倉庫の残る2つの部屋に近付いており、さらに犠牲者がいるか確認すべく捜索を続けている。

 火災の原因は漏電によるものだった可能性が高いとみられている。非常に深刻な人的被害をもたらしたこの火災をめぐり、同省警察は火災の正確な原因を究明すべく捜査を急いでいる。

 これに関連し、ファム・ミン・チン首相は7日午前、遺族に哀悼の意を示し、ビンズオン省人民委員会に対し、被害に遭った人々とその遺族を慰問して物的および精神的なサポートを提供すると共に、捜査を早急かつ徹底的に実施し、違反があった場合は厳格に処分するよう指導した。

 首相はまた、公安省に対し、各省・市の人民委員会と協力し、カラオケ店をはじめとする高リスク施設の検査を行い、違反があった場合は運営者に違反を是正させ、応じない場合は断固として営業停止処分とするよう促した。

 なお、ビンズオン省人民委員会は、犠牲者の遺族に3000万VND(約17万4000円)、また、負傷者に500万VND(約2万9000円)の補助金をそれぞれ支給することを決定した。

【関連記事】

ビンズオン省:32人死亡のカラオケ店火災、店主に禁固8年の判決 (2024/10/31)
32人死亡のカラオケ店火災現場で遺体の一部発見、2年前から廃墟 (2024/10/17)
ビンズオン省:32人死亡のカラオケ店火災、新たに2人起訴 (2024/06/20)
ビンズオン省:死者32人を出したカラオケ店火災、元消防官2人を新たに起訴 (2023/11/29)
ビンズオン省:32人の死者を出したカラオケ店火災を刑事立件 (2022/09/12)
ビンズオン省:カラオケ店大規模火災、死者32人に (2022/09/08)
ハノイ:全てのカラオケ・バー・ディスコ、建築・防火基準の検査実施 (2022/08/19)
ハノイ:火災に備えて「2つ目の非常口」設置を、市民に呼びかけ (2022/08/05)

[Zing 07:41 07/09/2022 / Lao Dong 11:42 07/09/2022 / The Saigon Times 07/09/2022 / VnExpress 07:51 07/09/2022 / Tuoi Tre 13:19 07/09/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)に加盟 (6:02)

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は15日、ベトナムが11月7日付けで所定の手続きを完了し、IRENAに加盟したと発表した。  IRENAへの加盟は、再生可能エネルギーの拡大やエネルギー転換、グリーン成長を重...

ベトナムとキプロス、二重課税防止協定を締結 (6:02)

 キプロスの首都ニコシアで15日、ベトナム財政省とキプロス財務省が、所得に対する二重課税防止・租税回避防止に関する協定を締結した。  同協定は、両国間における課税権の合理的な配分を確保し、国際基準...

ハノイ:旗艦映画館「ギャラクシー・シネX」がオープン (5:57)

 ギャラクシー・スタジオ(Galaxy Studio)は15日、北部市場への進出戦略の一環として、同社にとってハノイ市初となる旗艦映画館「ギャラクシー・シネX・ハノイセンター(Galaxy CineX - Hanoi Centre)」をオープン...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ホーチミン:26年3月からバス運賃改定、メトロとの共通券導入へ (5:50)

 ホーチミン市は、2026年3月1日から市内路線バスの運賃を改定するとともに、バスと同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の共通乗車券を初めて導入する方針だ。同市建設局が同市人民委員会に...

SBI、ベトナムのインシュアテックスタートアップに出資 (4:48)

 SBIホールディングス株式会社(東京都港区)は、同社グループが運営するSBI-NTUキョウボ・デジタルイノベーションファンド(SBI-NTU-Kyobo Digital Innovation Fund、シンガポール)を通じて、ベトナムのインシュア...

伊藤忠ロジスティクス、新会社をホーチミンに設立 (4:35)

 総合物流業の伊藤忠ロジスティクス株式会社(東京都港区)は、ベトナムにおけるグローバルサプライチェーン需要の拡大に対応すべく、100%子会社「伊藤忠ロジスティクス・ベトナム(ITOCHU LOGISTICS (VIETNAM)=I...

コンベヤのJRC、ベトナム子会社をフンイエン省に設立へ (3:00)

 コンベヤや環境プラント、ロボットSIなどの事業を手掛ける株式会社JRC(大阪府大阪市)は、同社100%出資のベトナム子会社を北部紅河デルタ地方フンイエン省に設立する。  ベトナム子会社「JRCベトナム(JRC V...

ベトジェットエア、運賃最大100%割引キャンペーン 3日間限定 (2:31)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、年末の旅行シーズンに合わせて、12月17日(水)午前0時から19日(金)23時までの3日間限定で、すべてのベトナム国内線

ハイフォン港、年間貨物取扱量が200万TEUを初突破 (16日)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で港湾群を運営する港湾大手ハイフォン港[PHP](Hai Phong Port)は14日、2025年年初からの貨物取扱量が200万TEUを突破したと発表した。

日本政府、ベトナム中部の洪水被害に150万USDの緊急無償資金協力 (16日)

 日本政府は12日、ベトナム中部における甚大な洪水被害に対する支援として、150万USD(約2億3300万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定した。  今回の緊急無償資金協力により、国際移住機関(IOM)を通...

交通事故被害者の救急搬送、個人救助者に最大3万円の支援金 (16日)

 道路交通事故の被害軽減基金に関する政令第279号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、交通事故被害者および救助者への支援制度が新たに導入された。  支給される支援金は、身体損傷率に基づいて規定されている...

ホーチミン~カントー~カマウ鉄道、建設省がCTグループの提案審査 (16日)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、CTグループ(CT Group)が提案しているホーチミン市~カントー市(南部メコンデルタ地方)~カマウ省(同)間鉄道プロジェクトを審査するよう建設省に指導した。    CTグルー...

信頼性の高い輸送企業、ジェマディプトがロジスティクス部門1位 (16日)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は11日、2025年の信頼性の高いロジスティクス・輸送企業トップ10を発表した。ロジスティクス部門では、ジェマディプト港湾海

ベトナムと中国、国境ゲートでの貨物双方向輸送の試行開始 (16日)

 ベトナムと中国の両国当局は10日、国境ゲートを通じた貨物の双方向輸送方式の試行を開始した。期間は2026年12月9日までの1年間となっている。試行は、以下の3つの国境ゲートの専用道路および通関レーンで実施す...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved