ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

コロナ禍の特別便巡る汚職、捜査範囲拡大 隔離施設や外国人専門家の入国許可も対象に

2022/10/26 14:42 JST配信

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者など向けの特別便の認可を巡る汚職事件で、公安省傘下の治安捜査機関はこのほど、特別便を受け入れた省・市の人民委員会に対し、帰国者向けの隔離施設として使用されていたホテル・リゾートなどの選定に関する書類の提出を求めるなどして捜査範囲・対象を拡大している。

 対象となる省・市の人民委員会は、ホテル・リゾートなどの審査や選定に関する書類だけでなく、隔離活動の監視・検査にあたる調査団など各プロセスに参加した幹部らのリストなども報告しなければならない。

 外国人専門家らの入国の取り扱いについても捜査する。対象となる省・市の人民委員会は、外国人専門家などの入国許可を申請した全ての企業をリストアップし、申請書類の審査や許可の決定などに関連する書類を提出し、各プロセスに参加した幹部らのリストも報告しなければならない。

 同事件では、最初の容疑者が1月下旬に逮捕されてからこれまでに、トー・アイン・ズン外務次官(男・58歳)や、ファム・ビン・ミン第一副首相(外交担当)補佐官のグエン・クアン・リン容疑者、外務省傘下領事局の要職のほか、政府官房傘下の国際関係局や保健省傘下の医療設備工事局、公安省傘下の出入国管理局の幹部、旅行会社など複数の会社の役員など、事件に関与した21人の容疑者が起訴され、捜査を受けている。逮捕者には前在大阪ベトナム総領事のグエン・ホン・ハー容疑者(男・58歳)も含まれる。

 特別帰国便は、新型コロナ禍の影響で帰国するベトナム人のために国が特別に手配するものだが、関係者らは複数の公的機関の幹部らと結託し、不正利益を得ていた。この特別便に搭乗するには、通常より高額な運賃を支払うほか、煩雑な手続きが必要だった。

【関連記事】

コロナ禍の特別便巡る事件、旅行会社の女社長を詐欺容疑で逮捕 (2022/11/01)
汚職事件が急増、コロナ禍を背景としたもの多数 公安省報告 (2022/10/17)
前大阪総領事ら3人を逮捕、コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件 (2022/10/04)
コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、外務次官と副首相付き補佐官が懲戒免職 (2022/09/30)
コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、第一副首相補佐官を収賄容疑で逮捕 (2022/09/29)
コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、政府官房国際関係部長を収賄容疑で逮捕 (2022/09/22)
コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、出入国管理局元副局長を収賄容疑で逮捕 (2022/07/27)
コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、コンサル会社の女社長など2人を贈賄で逮捕 (2022/05/10)

[Nguoi Lao Dong 07:32 25/10/2022, 10:43 24/10/2022 / Tuoi Tre 20:22 23/10/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
バクニン省のドンホー版画、ユネスコ無形文化遺産に登録 (15:30)

 インドの首都ニューデリーで9日に開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護条約政府間委員会で、ベトナムの北部紅河デルタ地方バクニン省のドンホー版画がユネスコ無形文化遺産リストに登録され...

国会、サイバー安全保障・国防関連の複数の法律を可決 (14:55)

 国会は10日、サイバー安全保障および国防・治安分野に関する複数の法律を可決した。  可決されたのは、◇サイバーセキュリティ法、◇改正国家機密保護法、◇治安・秩序に関する10本の法律の一部を改正・補足す...

ホーチミン:グエンフエ通りに24時間営業の書店が誕生、市内初 (14:36)

 ホーチミン市中心部のグエンフエ(Nguyen Hue)通りの歩行者天国に、市内初となる24時間営業の「眠らない書店」が誕生した。書店チェーン「フオンナム(Phuong Nam)」を展開するフオンナム

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

韓国ポスコフロー、ベトナム現地法人を設立 物流網強化 (13:57)

 韓国ポスコ(POSCO)グループの物流会社であるポスコフロー・タイランド(POSCO FLOW(THAILAND))はこのほど、タイのバンコクとベトナムのホーチミン市に物流事業を行う現地法人を設立した。  ベトナム法人を設...

在越日系ブロックチェーンワーク、ホーチミン市経済金融大学と提携 (13:20)

 ホーチミン市を拠点とする日系ブロックチェーン人材コミュニティプラットフォームのブロックチェーンワーク(BlockchainWork)は5日、ホーチミン市経済金融大学(UEF)との間で、戦略的協力に関する覚書(MOU)を締結...

国会、人口法を可決 第2子出産で産休延長・社会住宅優先 (6:21)

 国会は10日、人口法を賛成多数で可決した。同法は8章・30条で構成され、2026年7月1日に施行される。  同法には、代替出生率(長期的に現在の人口規模を維持できる出生率)の維持を目的とした複数の措置が盛り...

ドンナイ省:メトロ1号線のロンタイン空港延伸、投資総額3600億円 (6:15)

 東南部地方ドンナイ省人民評議会は10日、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を同省の新行政センターおよび建設中のロンタイン国際空港まで延伸する計画を承認した。  ドンナ...

ホーチミン:聖母マリア教会の新しい十字架が到着、聖別の儀式 (5:23)

 ホーチミン市のドゥックバー(聖母マリア)教会で8日、同市大司教区のグエン・ナン大司教が、新しい2本の十字架の聖別の儀式を執り行った。これにより、教会修復事業の最も重要な項目の1つがほぼ完了したことにな...

伊ピアジオ、ベトナムでのバイク累計生産200万台突破 (5:08)

 イタリアのバイク・自動車メーカーであるピアジオ(Piaggio)の現地子会社ピアジオ・ベトナム(Piaggio Vietnam)は、2007年の進出から18年で、ベトナムにおけるバイクの累計生産台数が200万台に達したと発表した。...

ハロン湾クルーズ、世界的アワードで2年連続受賞 (4:58)

 2025年度の「ワールド・クルーズ・アワード(World Cruise Awards=WCA)」がこのほど発表され、東北部地方クアンニン省に本社を置くベトトゥアン運輸(Viet Thuan)が運航する「グランド・パイオニアクルーズ(Gran...

ベトジェットエア、12月12日限定で運賃100%割引キャンペーン (4:07)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、12月12日(金)のベトナム時間午前0時から23時までの1日限定で、すべてのベトナム国内線と国際線の航空券を対象に、

ベトジェットエア、ホーチミン~マニラ線をデイリー運航に (3:37)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月19日、ホーチミン市とフィリピンのマニラを結ぶ直行便を増便し、デイリー運航とする。  出発時

ワークアカデミー、HUTECH大学などと教育・人材育成で協力 (2:26)

 大学授業運営や資格講座運営などの教育サービスを展開する株式会社ワークアカデミー(大阪府大阪市)は11月28日、ホーチミン市技術大学(HUTECH)およびゴエン・ビジネス・トレーニング(GOEN Business Training)と...

国会、改正税務管理法を可決 課税方式を定額から売上ベースに (10日)

 国会は10日、改正税務管理法を賛成多数で可決した。同法は9章・53条で構成され、2026年7月1日に施行する。ただし、一部の規定は2026年1月1日に前倒しで施行する。  同法では、適用対象を拡大し、ベトナムで...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved