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- 地域住民を不安にさせたワニ騒動
- 台風ヤギに伴う洪水で檻から脱出
- 軍が麻酔銃を使って捕獲に成功
西北部地方イエンバイ省イエンバイ市ナムクオン街区(phuong Nam Cuong)人民委員会は10日午後、洪水により檻から逃げ出したワニ2匹の捕獲に成功したと発表した。同省では、台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)の影響を受けて川が増水しており、各地で洪水被害が出ている。
10日朝、モーターボートで救難パトロールを行っていた軍がワニ2匹を発見し、麻酔銃を使って捕獲した。同人民委員会によると、捕獲したワニ2匹は現在、住民に危害が及ばない安全な場所に閉じ込めてあるとのこと。
これに先立つ9日夜、ワニ2匹が濁った水の中を泳いでいる姿を写した画像がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿されて瞬く間に拡散された。イエンバイ市では、今回の台風の影響により、3700世帯以上が浸水しており、このニュースは多くの住民を不安にさせた。一部地区では停電と通信障害も発生している。
地元紙によると、捕獲されたのは同街区ナムトー村落(thon Nam Tho)在住のB・D・T氏が飼育していたワニ2匹。農場を買い取った際に前のオーナーから引き取り、以降はペットとして飼育していた。ワニ2匹の現在の体重は約120kg。
ワニ2匹は、頑丈なレンガ製の壁に囲まれ、上部に鉄の柵がある檻の中で飼われていたが、洪水で農場が浸水して檻全体が水に浸かってしまった。9日午後に地元住民らがT氏宅を訪れて避難を手伝った際、ワニの姿が見当たらずに逃げ出した可能性が高いと見られていた。