ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

人気店のバインミー、ホーチミンから「空飛び」全国各地や世界へ

2025/04/12 10:03 JST配信
(C) vtcnews
(C) vtcnews
  • ホーチミンの人気店「フインホア」
  • 国内外の人々がバインミーを取り寄せ
  • 真空パック・冷凍して配送も

この1か月ほど、特に3月末に開催された「バインミーフェスティバル」以降、ホーチミン市から全国各地、さらには海外在住のベトナム人に向けた「ハンドキャリー」によるバインミー販売が盛り上がっている。

 特に人気が集中しているのが、ホーチミン市で最も高価ながら常に行列ができる人気店「フインホア(Huynh Hoa)」(1区レティリエン(Le Thi Rieng)通り26-30-32番地)のバインミーで、インターネット上の様々なコミュニティで、全国各地への配送や海外への持ち出しの話が飛び交っている。

 「故郷」を離れて人々の手に届くバインミーは驚くほど高額になるが、それでも人々は喜んで注文している。

 米国でのベトナム料理販売に関するフェイスブック(Facebook)グループでは、フインホアのバインミーを「ハンドキャリー」でまとめて仕入れるという投稿が多数見られる。

 フロリダ州でベトナム料理を販売するという人は4月4日に、「サイゴンの贅沢なバインミー」を200本持ち帰り、どの州への発送も可能という記事を投稿した。冷蔵庫で4~5日保存可能で、冷凍すれば1か月保存でき、食べるときはバインミーを温めて、野菜と漬物をはさめばよいなどと宣伝している。

 購入者によると、このバインミーは米国では1本10~12USD(約1470~1760円、税別)で販売されているが、中には2本で40USD(約5880円)といった投稿も確認できる。

 マレーシアのベトナム人コミュニティのグループに投稿された販売情報では、ハンドキャリーされたバインミーは2本65リンギットで、現在の為替レートでは1本18万8000VND(約1100円)超となっている。

 ベトナム国内でも、各地の人々がホーチミン市からバインミーを取り寄せている。

 南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市で軽食を販売する人は、ほぼ毎日のように知人に頼んでバインミーを飛行機で持ち帰ってもらっている。販売価格は1本9万8000VND(約550円、送料別)だ。

 南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市でこのバインミーを取り寄せる女性も、どれだけ仕入れても売り切れてしまうという。彼女によれば、計5回の運搬で700本仕入れたが足りないため、今後は1本10万9000VND(約620円)で、事前予約・支払いの上で販売することにしたという。

 フインホアの代表者によると、需要が非常に高いことから、店でも卸販売を開始し、地方や海外への発送も引き受けている。

 地方や海外へ発送するバインミーも通常の手順で製造し、真空パックして冷凍保存する。野菜や漬物は別包装だ。購入者は、エアフライヤーや電子レンジで温めれば、ホーチミン市の店で買ったばかりのバインミーと変わらない味わいになるという。

 フインホアは現在、国内各地に加え、シンガポール、韓国、日本、マレーシア、ドバイ、香港、台湾などにも発送しており、遠方配送用は真空パック2本入りで15万VND(約850円)となっている。

 なお、同店では、真空パックまたは冷凍されたバインミーは、天候にもよるが保存は5~10時間程度と注意を呼びかけている。

[VTC News 06:30 10/04/2025, F].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
クオン国家主席、越訪のリトアニア大統領と会談 (6:09)

 ルオン・クオン国家主席は12日、リトアニアのギターナス・ナウセーダ大統領と会談した。1992年の外交関係樹立以来、同国大統領がベトナムを公式訪問したのは今回が初めて。  両首脳は会談で、今回の公式訪...

7月1日施行の社会保険法、加入対象者を拡大 外国人関連規定も (6:01)

 2024年社会保険法(法律第41号/2024/QH15)が、2025年7月1日に施行される。これは2014年社会保険法(法律第58号/2014/QH13)に置き換わるもので、社会保険の加入対象者が拡大される。  2024年社会保険法では、...

個人事業主への電子請求書義務化、飲食店が便乗で一斉値上げ (5:41)

 6月以降、ホーチミン市やハノイ市にある多くの飲食店で、ブン、フォー、バインミーなどの価格が一斉に引き上げられている。店主らは値上げの主な理由として、「納税義務の発生」を挙げている。  店主らは、...

世界のベトナム人街を訪ねて【プラハ編・後編】 (15日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ベトコムバンク、東南アジアの有力ブランドトップ30に初選出 (5:17)

 英市場調査会社カンター(Kantar)が発表した「東南アジアのブランド価値トップ30ランキング」2024年版で、ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)がベトナム企業として唯一ランクインを果

畜産大手CPベトナムの「病畜の肉」流通疑惑、違反の3店舗に罰金 (5:00)

 タイ系畜産大手CPベトナム(CP Viet Nam)が病気の豚や鶏の肉を販売していたとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で告発されたことを受け、南部メコンデルタ地方ソクチャン省農業環境局は11日、検査...

ベトナム航空、スカンジナビア航空と提携 北欧路線の接続強化 (4:47)

 全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は13日、スカンジナビア航空との間で、ベトナムと北欧(デンマーク、ノルウェー、スウェ

ダナン:半導体研究開発ラボ建設を承認、投資総額98億円 (3:07)

 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は、半導体向け先端パッケージング技術の研究開発(R&D)を目的とした実験施設プロジェクトへの投資方針を承認した。  プロジェクトの投資主は、半導体や人工知能(AI)分野の...

ハノイ:錯視展by杉原厚吉、ベトナム初開催 6月28日から (14日)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、6月28日(土)から8月24日(日)まで、展覧会「錯視展」をベトナムで初開催する。同展覧会では、視覚認知と数学的創造性が融合した全く新しいアート体験を提供し、「...

ハノイ:建国80周年、9月2日に花火打ち上げ 市内5か所で (14日)

 ハノイ市は、9月2日(火)の建国記念日に打ち上げ花火を実施する計画を明らかにした。  これは、8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念事業の一環...

ホーチミン:マスタープラン調整案承認、多中心モデルで開発 (13日)

 チャン・ホン・ハー副首相はこのほど、「2060年までを視野に入れた2040年までのホーチミン市都市設計マスタープラン」の調整案を承認する首相決定第1125号/QD-TTgに署名した。  ホーチミン市は、2060年まで...

5月の新車販売台数統計、1~5月期の販売台数上位20ブランド (13日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年5月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比▲1%減、前年同月比では+13%増の2万...

台風1号、中部の広範囲で大雨 フエではミスコンステージが水没 (13日)

 11日午前に南シナ海で発生した台風1号(アジア名:ウーティップ、日本でも台風1号)の影響により、ベトナム北中部から南中部沿岸地方にかけての広い範囲で大雨が降り、各地で洪水や土砂崩れなどの被害が出ている...

国際美男子コンテストでベトナム代表がトップ5入り (13日)

 世界的な美男子コンテスト「マンハント・インターナショナル(Manhunt International)」の2025年大会が10日夜にタイで開催され、各国・地域から37人のモデルが出場した。今大会ではベトナム代表のブー・リンさん...

ホーチミン:グリーン企業協会が発足 (13日)

 ホーチミン市グリーン企業協会(HGBA)が10日、正式に発足した。  HGBAは、加盟企業の競争力強化、技術革新、グリーンファイナンスへのアクセス、国際基準への適応に向けた取り組みを支援するほか、企業のグ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved