![]() (C)tuoitre ![]() |
- 5月に入って新規感染者が増加傾向
- 南部解放50周年イベントで感染か
- 感染者数はホーチミンが最多
ホーチミン市保健局は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が増加傾向にあるとして、感染予防を呼びかけている。同市では4月中旬から現在までに40人の感染者が見つかっているが、重症化したケースはないとのこと。
特に5月5日から11日の1週間だけで16人の感染者が新たに確認されており、それ以前の4週間における1週間当たりの平均感染者数である6人から増加している。2025年に入ってから市内で確認された累計感染者数は51人で、前年同期比では▲83%減少となった。
ただし、1週間当たりの平均感染者数が年初から14週目までは1~2人だったのに対し、15週目(4月中旬)以降は明らかに増加傾向がみられる。市内では最近、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)記念の一連の大規模イベントが実施されたため、これが感染者増加の原因と考えられる。
重症例はなく、新たな変異株も確認されていないが、症例数の増加は人々の生活に多少の影響を及ぼしている。市保健局は市疾病管理センターに対し、新型コロナの流行状況を引き続き監視して、変異株の出現を注視するとともに、適切かつ効果的な予防措置を講じるよう求めた。
なお、これに先立ち14日に発表された保健省の統計によると、年初から現在までにベトナム全国で見つかった新型コロナ感染者は148人で死者はゼロ。感染者数が最も多いのはホーチミン市の34人。以下、北部紅河デルタ地方ハイフォン市が21人、ハノイ市が19人、北中部地方ゲアン省が17人、北部紅河デルタ地方バクニン省が14人などとなっていた。