ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ロンドン中心街のフォーとシクロ

2006/10/29 07:13 JST配信

 英国ロンドンのセント・ジョン通りではベトナム料理の看板が多くの人の心を引き付けている。この通りでは、英国人が経営する「ロンドン初のフォー専門店」とベトナム系ノルウェー人が経営するベトナム料理の専門店が対峙している。

 ロンドンのハックニーは、多くのベトナム人が住み、ベトナム料理も多く見られる地域だ。よって、フォーも「本場に劣らない」一杯が味わえる。しかしここで注目を集めているのは、英国人のジュリエットとステファンのフォー屋だ。その理由の一つは、"Vietnam in a bowl"というネーミングにある。店主の2人は、フォーがベトナム人にとって国を代表する料理であることをよく理解しているのだろう。

 2人がフォーの専門店を開くことにした理由は明快だ。「何よりもフォーが大好きだから」と、30歳ほどのほっそりとしたジュリエットは微笑みながら言う。そんな2人がフォーと出会うきっかけとなったのは、2004年にアジア各国を旅行し、ベトナムに立ち寄った時のことだ。「誰もがフォーを注文していて、私達も試してみることにしたんです。どんな料理か、また食べ方も知らなかったんですよ。でも大変気に入りました。健康にもとても良いですしね」。

 帰国後、2人は一緒にフォー屋を開くことを決めた。自分達のアイデアを理解してくれるベトナム人のコックを雇った。ベトナム料理は辛すぎず、脂も控えめ、かつ新鮮な材料を使うので好評のようだ。「私達の店には多くの常連さんがいますし、中には1週間に5回も食べにいらっしゃる方もいるんです」とジュリエット。

 彼女は、フォーを味わってくれる客に話しかけたり、料理の説明をすることを大事にしている。特に、自分の好みに合わせて味を調節するというベトナム人の食事の仕方についての話をよくするそうだ。

 現在、彼らの店ではフォーが1杯6~7ポンド(約1320~1540円)、またミルクコーヒーが1.5ポンド(約330円)である。

 "Vietnam in a bowl"の向かいには、「ベトナム料理とビール」と看板を掲げる「本場」シクロ・レストランがある。「本場」と称するのは、多くのベトナム料理の店が中華料理やタイ料理の看板を掲げる中で、ベトナム人によるベトナム料理の店であるという自負による。店主のチェウさんはこのように述べる。「もちろん自信はあります。ベトナム料理は美味しいので、本場のベトナム料理だけを出すことに自信を持っています」。料理の味付けは本場そのものだが、盛り付けは西洋風にしている。客層を中流以上に絞っているためだそうだ。

 40歳を過ぎたばかりの小柄なチェウさんは、南中部ニントアン省ファンランで生まれ、15歳の時にスウェーデンに移住した。そしてスウェーデン人の夫と結婚した。

 シクロという名前には2つの理由があると語ってくれた。1つには夫がとても気に入っている乗り物であること、2つには自分の祖国にだけある乗り物だからだそうだ。店の装飾にもシクロは欠かせない。ベトナムからステンレス製のシクロを取り寄せて店先に飾り、また店内にもシクロの模型が壁に飾られている。

 開店から4ヶ月が経ち、店先にはオシャレな形のシクロに興味を引かれる客の姿がよく見られるようになった。中にはシクロと写真を撮らせてほしいと言う客もいる。並んで立つ者、座席に座ってみる者、軽快に乗る者もいれば恐る恐るという者もいる。彼らにとってこのシクロがベトナムにとの最初の出会いとなっているのだろう。

【関連記事】

世界各国で人気のベトナム料理店5選 (2017/07/01)

[2006年9月30日、Vietnam Net、電子版].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ヤクルト、ベトナムで「ピーチ風味」を新発売 (3:33)

 株式会社ヤクルト本社(東京都港区)の海外子会社であるベトナムヤクルト(ホーチミン市)は、4月1日に新商品「ヤクルト ピーチ風味」をベトナムで発売する。  人気のあるピーチ風味をヤクルト製品に導入するこ...

ホーチミン:スマートファクトリーエキスポ、6月24日から開催 (2:49)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、6月24日(水)から26日(金)まで、「ベトナム・スマートファ...

グラブ25年売上高が過去最高、ベトナムは第5の市場 (24日)

 シンガポール系グラブ(Grab)が発表した2025年年次報告書によると、同年の連結売上高は前年比+20.0%増の33億7000万USD(約5400億円)に達し、事業開始以来で最高となった。このうち、現地法人グラブベトナム(Grab...

ハノイ郊外の村落で口承される独自の「隠語」、200年の歴史 (22日)

 ハノイ市郊外のダイスエン村(旧フースエン郡)ダーチャット村落の人々は、ベトナム語の標準語とは別に、かつて竹臼作りの技術を秘伝として守るのに役立った何千もの隠語から成る独自の言語を持っている。  ...

ベトナムのEV販売シェアが38%に、欧州や米国を上回る水準 (24日)

 エネルギーシンクタンクのエンバー(Ember)が発表した最新の報告書によると、2025年におけるベトナムの新車販売台数のうち、電気自動車(EV)のシェアが38%に達し、欧州連合(EU)の26%や米国の10%を上回った。中...

ペトロベトナムガス、LPG調達先を多様化 中東リスクで供給確保 (24日)

 中東情勢の緊迫化に伴う液化石油ガス(LPG)の供給懸念が高まる中、国内で唯一、一貫した生産体制を築いている最大手ガス会社ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)は、調達先の多様化を進

FPT情報通信、カメラ管理アプリにVNeIDログインを導入 (24日)

 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTテレコム[FOX](FPT Telecom)はこのほど、自社のスマート

石油小売大手、バイオガソリンE10の全国販売を前倒しへ (24日)

 ベトナム国内の石油元売り各社は、エネルギー安全保障の強化と化石燃料の輸入依存からの脱却を目指し、ガソリンエンジン用「E10ガソリン」(バイオエタノール10%混合ガソリン)の全国展開を、商工省が定めた2026...

ガソリンベース価格が+15%上昇で翌日に価格調整へ (24日)

 ベトナム政府は19日、決議第36号/NQ-CPの一部を改正・補足する決議第55号/NQ-CPを公布した。同決議は同日に発効した。これにより、市場で一般的に消費されるガソリン・石油製品のベース価格の変動幅に関する基...

サングループとチャンギ空港運営会社、フーコック空港運営で協力 (24日)

 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)と、シンガポールの空港運営会社であるチャンギ・エアポート・インターナショナル(Changi Airports International=CAI)は...

台湾製手足口病ワクチン、保健省が使用承認 (24日)

 保健省医薬品管理局は17日付けで、台湾製の手足口病ワクチン「エンバックジェン(Envacgen)」の使用を承認した。ベトナムで初めて承認された手足口病ワクチンとなる。  エンバックジェンは、乳幼児に手足口...

ベラルーシ国営航空、ミンスク~ニャチャン線の直行便を初就航 (24日)

 ベラルーシ国営のベラヴィア航空(Belavia Belarusian Airlines)は20日、ベラルーシの首都ミンスクとカムラン国際空港(南中部地方カインホア省ニャチャン市)を結ぶ直行便を就航した。  機材はエアバスA330-2...

「世界の空港トップ100」、ノイバイ71位・ダナン75位に上昇 (24日)

 英国航空サービスリサーチ会社のスカイトラックス(Skytrax)が発表した「世界の空港トップ100(The World’s Top 100 Airports)」2026年版で、ベトナムからノイバイ国際空港(ハノイ市)とダナン国際空港(南中部地方...

殺人容疑の中国籍の男を逮捕、空港で出国直前に御用 (24日)

 ホーチミン市警察刑事警察部は、タンソンニャット国際空港の空港警察と連携し、市内のホテルで殺人を犯した後に同空港から国外へ逃亡しようとしていた中国国籍の男を逮捕した。 ホテルで外国籍男性の遺体を...

JOGMECとビナコミン、石炭資源共同調査などで覚書 (24日)

 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC、東京都港区)は、ベトナム石炭鉱産グループ(Vietnam National Coal Mineral Industries Group=ビナコミン=TKV)との間で、石炭資源開発支援事業に関する覚書...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved