(C) vov, トゥアンさん |
「ベトナム産の真珠は世界の他の地域の真珠とどう違いますか?」
この質問は、ベトナム産真珠職人のホー・タイン・トゥアンさんがジュエリーの国際展示会の時や、タヒチ、フランス、オーストラリア、フィリピンなどの真珠産業が発展している国へ視察に行く際にいつも聞かれる質問だ。
「真珠は外側から見ればどの地域のものでもほとんど同じでしょう。唯一違うのは品質ですが、品質というのは目で見てすぐにわかるものではないので、人々が真珠製品を見てもベトナム産の真珠を判別することはできないでしょう」。
トゥアンさんは、自問自答しながらベトナム産真珠の特長を見つけることにした。「世界中で知られているベトナムの特長、特異性、イメージ、文化的価値とは何だろう、と考えた時、アオザイ、ノンラー、シクロなどが頭に浮かびましたが、何か足りません。でも、ある夜テレビを見ている時、政府の指導者が外国人訪問客を迎えているシーンの背景に銅鼓のモザイク画が使われているのを見て、ベトナム産真珠に銅鼓の文様を入れることを思いついたのです」。
銅鼓は中国南西部から東南アジア島嶼部にかけて広く分布する先史時代の祭祀遺物で、ベトナムでは特に北部の紅河流域を中心に発展した青銅器時代のドンソン文化(紀元前4世紀頃~紀元後1世紀頃)の遺物として知られているほか、現在でも一部の少数民族の間で受け継がれている。その文様は、ベトナムのシンボルとしてしばしば使われている。
それから、トゥアンさんは真珠玉に銅鼓の文様を入れる方法を模索し始めた。彼は銅鼓の各文様とその意味について調べた後、各文様を真珠玉に彫刻した。しかし、ここで問題に直面した。「真珠玉の細胞はしっかりと結合されているので、その構造上、彫り込んだ文様が目立ってしまいます。私は多大な時間を費やして解決策を探しました。そして、成長中の真珠玉に文様を彫り込んでから、再び海に戻すという方法を考え出しました」。
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