![]() (C) 戦争証跡博物館壁画プロジェクト実行委員会 ![]() |
![]() (C) 戦争証跡博物館壁画プロジェクト実行委員会 ![]() |
内本さんは、旧知の日本画家であり、2015年に大阪の通天閣の天井画の復刻にも携わった沖谷晃司さんに相談。沖谷さんは今年1月、今回のプロジェクト向けに、「白鳩が平和を運ぶ(White doves carry peace)」と題した原画を制作した。
その後、2人の恩師である近畿大学文芸学部文化デザイン学科教授の西野昌克さん監修のもと、プロジェクト実行委員会を設立。画家やデザイナー、主婦、小学生らを含めた25人が入れ替わりホーチミン市に渡って現地のベトナム人画家や学生らとともに作業を行い、7月の約1か月間で高さ3.4m、幅約30mの壁画が完成した。
壁画制作には、ドクさんも2009年に生まれた男女の双子、グエン・フー・シー(富士)くんとグエン・アイン・ダオ(桜)ちゃんとともに参加した。
今回制作された壁画は、戦争証跡博物館のロゴマークにも用いられ、「平和の象徴」でもある白鳩をモチーフにしたもの。左壁の「地平線の向こうへ(Beyond the horizon)」、中央の「愛らしい大きな鳩(Adorable big dove)」、右壁の「美しく咲く蓮(Beautiful blooming lotus)」を中心に、室内の壁面に大小様々な70羽の白鳩が飛び交うデザインとなっている。
内本さんは、「多様性を互いに尊重しながらもそれぞれが平和な世界の実現に向けて進んでいく使命がある。この壁画を見た子どもたちに、少しでもそういった思いを持って欲しい」と期待を込めた。
・ 越日友好国際美術展、ホーチミン市美術博物館で9月21日から開催 (2023/09/20)
・ 「ベトちゃんドクちゃん」のドクさん、日越交流と平和教育に意欲 コロナ禍とウクライナの戦火に思いも (2022/04/10)
・ ハノイ:通りの塀に描かれた古き良きハノイの壁画が評判 (2019/10/12)
・ 「ベトちゃんドクちゃん」分離手術から30年 (2018/10/07)
・ 結合双生児ドクさん、広島国際大学で講演会―17年に客員教授就任 (2018/06/29)
・ 結合双生児ドクさん、分離手術から30年の時を経て「第2の父」と再会 (2018/06/06)
・ 「ベトちゃんドクちゃん」分離手術の知られざる裏側【後編】 (2016/02/21)
・ 「ベトちゃんドクちゃん」分離手術の知られざる裏側【前編】 (2016/01/31)