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毎朝7時、カオ・ニャット・リンさん(85歳)は、ハノイ市バックトゥーリエム区の自宅から自転車で大学に登校する。ワイシャツにズボン、サンダルとシンプルな装いで、ノートと筆記用具が入ったケースを自転車のカゴに入れ、妻のドー・ティ・ドンさん(87歳)の手を取り声を掛ける。「ばあさん、行ってくるからね」。
家からカウザイ区トンタットトゥエット通りにあるドンドー大学まではおよそ3km、片道35分の通学路だ。雨風の強い日には渾身の力で自転車のペダルをこぐ。「子供たちがバイクで連れて行くと言ってくれますが、私は自分の足で通いたいんです」とリンさん。
自宅には広さ30m2ほどのリンさん専用の部屋がある。部屋は所狭しとノートや本が並び、部屋の片隅にある座卓には法律の本が数冊置かれている。毎晩、座卓で勉強しながら、本の大切な箇所に目印をつけたり、日記を書いたりする。
「去年は法律の4科目を取りました。婚姻家族法はとても面白かったので何度も読み返しましたよ。国際法の本もとても好きです」。法学部2年生のリンさんの興味はとどまるところを知らない。授業の板書がよく見えないニャットさんは、先生の言葉から理解したことを自分なりにノートにまとめ、夜な夜な復習に励む。
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