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店に置き去られた女の子を育てる、バインセオ屋の老夫妻

2023/05/14 10:15 JST配信
(C) vnexpress
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 女の子の保護者になった日から、チュオンさん夫妻は女の子を「孫」と呼び、「グエン・ゴック・トゥオン・ビー」と名付けた。チュオンさんは、女の子が美しく聡明であるように、また平穏で良い人生を送れるように、という希望を込めてこの名前をつけたのだという。

 しかし、ビーちゃんを育て始めた当初、夫妻は多くの困難に直面した。女の子は痩せていて、病気がちだった。「おかゆも食べないし、ミルクを飲んだら下痢をして熱を出すんです。私はパニックになってしまって、息子を呼んでビーを第2小児病院科に連れて行ってもらいました。病院で診てもらった結果、ウイルス性のものだとわかりました」とルオンさんは語る。

 ビーちゃんが治療のために入院している間、ルオンさんは一晩中付き添って看病し、朝5時になると急いで家に帰り、市場に行って店の準備をし、店がすいている時は夫を病院に行かせた。「ビーを養うお金を得るために、何としても店に立たなければならなかったので、店を休むつもりはありませんでした」とルオンさん。

 熱が下がっても、ビーちゃんは他にもいくつもの病気を患っていた。チュオンさんの年金とバインセオ屋の利益だけでは治療薬を十分に買えず、チュオンさんはやむを得ず何十年も手を出さなかった借金をした。「当時は損得も考えていませんでしたし、子どもたちもサポートしてくれていたので、妻と2人で何とかやっていました」とチュオンさんは話す。

 ビーちゃんを育て始めてから2か月後、ビーちゃんはようやく元気になり、肉付きも良くなった。そんな中、チュオンさんの自宅には、養子縁組を申し出る人が殺到した。ルオンさんは、養子縁組のためにフーニュアン区から2回も訪ねてきた不妊の夫妻のことをよく覚えている。

 「彼らは私にいくらかのお金と引き換えに女の子を譲ってほしいと嘆願したんです。でも、うちの家族は誰も同意しませんでした。そんなことをしたら人身売買になってしまいますから。だから、どんなに大変でも、自分たちの手でビーを育てることにしました」とルオンさんは語る。

 2019年、4歳になったビーちゃんは幼稚園に行きたがったが、出生証明書がないため、公立の幼稚園には入れることができず、夫妻は月300万VND(約1万7000円)を支払って私立の幼稚園に通わせた。

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