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中華街の中にたたずむベトナム
5区を後にし、南に位置する13区へ。メトロ7号線メゾン・ブランシュ駅周辺に中華街が広がっているのだが、この中に紛れ込むようにベトナム系レストランも点在している。この中華街もロンドン同様、華やかな装飾などはないのだが、雑貨店から食堂、スーパーまで、中国系店舗が多く並んでいる。
13区中華街の目印となる「門」の形の門
5区ほど中心にはないためか、住んでいる人も多いようだ。ベトナムレストランも高級店はあまりなく、日常的に入れる定食屋のような店が点在していた。このほかベトナム人による保険の販売店もあるなど、生活密着の店が多い印象だ。
13区にあるベトナム系店舗は、中国系店舗の合間にあるといった印象
路頭では普段着姿で買い物袋を下げ、ご近所同士でおしゃべりしているベトナム人も見かける。ベトナム語で話しているので、それだけ見ているとまるでベトナムの街角にいるかのような光景なのだが、決定的に違うのは挨拶。別れ際、互いに「メルシー」と言いつつ手を振って解散。ここはパリだったとはっとする。
行き交う人やちょっとした風景からベトナムを感じる
活気あふれる5区、生活感が感じられる13区。パリの小さなベトナムは特色が違っていて興味深い。気ままな散歩を楽しみながら巡るのがおすすめだ。
【Text & Photo by T.Sasaki】