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- オクラホマシティ・サンダーと契約更新
- NBAを代表する若手トップスターに成長
- サイゴン出身の母の影響でベトナムに愛着
ベトナム系米国人のジェイリン・ウィリアムズ(Jaylin Williams)は23歳の誕生日を迎えた6月29日、NBAのオクラホマシティ・サンダーと3年契約を更新した。総額2400万USD(約35億円)の大型契約となっており、若手バスケットボール選手で最も給料が高い選手の1人になるとともに、越僑スポーツ選手で最高給の選手となった。
ジェイリン・ウィリアムズは、母方がベトナム系。アーカンソー州フォートスミス出身で、身長206cm、体重109kg。地元ノースサイド高等学校を経て、全米大学体育協会(NCAA)のアーカンソー大学に進学し、アーカンソー州屈指のセンター(C)との評価を得た。
同選手は2022年6月に行われたNBAドラフトの2巡目全体34位でオクラホマシティ・サンダーに指名され、NBA史上初のベトナム系選手となった。2025年3月のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で自身初のトリプル・ダブル(10得点、11リバウンド、11アシスト)を記録し、同月のフィラデルフィア・76ers戦では自身2度目のトリプル・ダブル(19得点、17リバウンド、11アシスト)を記録した。
センターとして柔軟なプレースタイルを持ち、守備に特化しているが、攻撃をサポートする能力も高く評価されている。この2年間で、期待の若手からNBAトップクラスの選手へと急成長を遂げた。同選手は、米国に住むベトナム人の子どもたちのアイドルとなっており、在米越僑たちの誇りにもなっている。
同選手はサイゴン生まれの母親の影響で、ベトナムに強い関心を持っており、インタビューではベトナムへの愛着をたびたび語っている。米国メディアは同選手について、「ベトナム系アメリカ人のNBA参入の道を切り開いたパイオニア」、「彼の母親はベトナム戦争の終結後に移民した。家族は彼を誇りに思っている。現在のNBAにおいて最高のアジア系米国人選手の1人だ」と称賛した。