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日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2020年4月の訪日ベトナム人の数は前年同月比▲99.6%減のわずか200人だった。ベトナムは今年2月まで、2012年1月から8年2か月連続で各月の最高値を更新していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により3月から減少に転じている。
2020年1~4月期では、前年同期比▲37.4%減の11万1300人となり、前年同期の17万7928人を約6万6600人下回った。
2020年4月の訪日外国人の数は前年同月比▲99.9%減のわずか2900人に落ち込み、7か月連続で前年同月を下回った。この数字は、単月の訪日外客数としてJNTOが統計を取り始めた1964年以降で過去最少。1~4月期では、前年同期比▲64.1%減の394万2800人となり、前年同期の1098万0482人を大きく下回った。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの国において海外渡航制限や外出禁止などの措置が取られていること、また日本においても検疫強化や査証の無効化などの措置の対象国が拡大されたことにより、22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となった。
ベトナムは、1月末以降ベトナム政府および観光関係団体から感染予防措置に関する発表が出され、特に4月1日から22日まで首相指示による社会的隔離措置が実施されたことなどに加え、3月13日から在外公館における査証発給が制限されたこと、また3月28日から日本における検疫強化や査証の無効化などの対象となったことにより、訪日ベトナム人数が前年同月を大幅に下回った。