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日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2020年11月の訪日ベトナム人の数は前年同月比▲64.9%減、前月比2.37倍の1万4700人だった。
訪日ベトナム人数は、2012年1月から今年2月まで8年2か月連続で各月の最高値を更新していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により3月以降は前年同月と比べて減少に転じている。
2020年1~11月期では、前年同期比▲70.5%減の13万6900人となり、前年同期の46万4445人を約32万7500人下回った。
2020年11月の訪日外国人の数は前年同月比▲97.7%減、前月比2.07倍の5万6700人となり、1年2か月連続で前年同月を下回ったものの、実数としては前月から増加した。1~11月期では、前年同期比▲86.2%減の405万7200人となり、前年同期の2935万5662人を大きく下回った。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本で検疫強化や査証の無効化などの措置が引き続き取られていること、また多くの国で海外渡航制限などの措置が取られていることから、多くの市場で訪日外国人数が前年同月比▲99%超の減少となった。
ただし、一部の国と日本の間で「ビジネストラック」(14日間の自宅等待機期間中も行動範囲を限定した形で活動可能)や「レジデンストラック」(日本入国後、自宅などで14日間の待機が必要)の運用が開始されたほか、10月1日以降は一定条件下のビジネスなどに限り、許可数は限定的ながらも全ての国・地域からの新規入国が可能となったこと、また11月1日以降は日本政府により中国、ベトナム、韓国など11か国・地域に対する感染症危険情報がレベル2に引き下げられるなどの緩和措置がとられていることにより、実数は徐々に増加している。
ベトナムは、日本政府による14日間の隔離や査証の効力停止などの対象となっている。国際的な人の往来再開に向けた段階的措置として、7月29日から「レジデンストラック」、11月1日から「ビジネストラック」が運用されている。ベトナムに対する感染症危険情報のレベル2への引き下げに伴い、11月1日から上陸拒否と上陸時のPCR検査受診対象指定が解除されている。ベトナム人の日本からの入国については、陰性証明の提出と隔離が義務付けられている。また、日本への直行便は12月も引き続き大幅な運休・減便となっている。