ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

映画「サイゴンボディガード」落合賢監督インタビュー【後編】

2016/04/17 05:00 JST配信
(C) VIETJO
(C) VIETJO 写真の拡大
(C) Saigon Bodyguards
(C) Saigon Bodyguards 写真の拡大
この記事に関連するおすすめの記事

落合賢監督のベトナム映画「サイゴンボディガード」、ハリウッドでリメイク

ベトナム映画「パパとムスメの7日間」落合賢監督インタビュー【後編】

ベトナム映画「パパとムスメの7日間」落合賢監督インタビュー【前編】

ベトナム映画「パパとムスメの7日間」、公開5日で興行収入400億VND突破

ベトナム映画「パパとムスメの7日間」プレミア試写会、原作の五十嵐貴久氏も登壇

落合賢監督の新作ベトナム映画「パパとムスメの7日間」、12月28日公開

「ベトナム映画祭2018」、横浜で開幕―ベトナムフェスタin神奈川で無料上映も

「ベトナム映画祭2018」、横浜で9月1日から―大阪・東京・名古屋でも順次開催

「ベトナム映画祭2018」、日本で開催―特集上映など

―――今後、もし再びオファーがあればベトナム映画でメガホンを取りたいですか。

ぜひやらせて頂きたいです。もちろん「サイゴンボディガード」の成功次第ではあるのですが、続編の話も出ています。今はロサンゼルスが拠点で、日本で仕事がある時は日本に行くという形なのですが、今後ベトナムで仕事があればベトナムとロサンゼルスを行ったり来たりする、そういう風になっていきたいです。

―――今後の展望と、新たに挑戦していきたいことを教えてください。

監督としては、米国で長編映画をつくるというのが僕が目指していたゴールの1つなので、近い将来に米国で作品を作りたいなと思っています。ただ、アジアを中心に活動していくというのも続けていきたいので、ベトナム、タイ、台湾、韓国などで活動できるようになればいいなと思います。

僕の作品に共通するテーマは、自分探しの旅やアイデンティティなんです。やはり日本で生まれ育って、米国で20代を過ごしたということもあって、日本では日本人扱いされない一方で、米国では日本人扱いされる。そういうバックグラウンドもあって、「居場所を探す」というテーマが根底にある気がしますね。

居場所というのは、実際の場所というよりは心の拠り所や人だったり物だったり仕事だったりするんですが、自分の心の拠り所、つまり自分の居場所を主人公が探していくというテーマの作品に惹かれるので、今後もそういった作品を作っていけたらと思います。

―――ベトジョーの読者に向けて、『サイゴンボディガード』の見所と、一言コメントをお願いします。

この作品は「相棒」の話で、2人のボディガードが七転八倒しながら与えられた仕事をこなしていく、つまりクライアントを守っていくんですが、そんな中で、1人じゃできないことを2人で成し遂げる。お互い寄り添って2人の絆を築き上げていくという話が主軸にある中で、いろんなアクションやコメディーや恋愛が入ってきます。

でもやはり、見所はアクションとコメディーの部分なので、タイ・ホアさんのコメディーの部分とキム・リーさんのアクションを観てもらいたいですね。恋愛にはチー・プーさんも入ってきますし、キャストもすごく魅力的な人たちが揃っています。

――――――

落合賢監督プロフィール

落合賢(おちあい・けん)

1983年生まれ。東京都出身。高校卒業後に渡米し、南カリフォルニア大学で映画製作を学んだ。大学卒業後は、アメリカ映画協会付属大学院(AFI)映画監督科で修士号を取得。

短編と長編合わせて30本以上の作品を国内外で監督し、ショートショートフィルムフェスティバルで東京都知事賞(「ハーフケニス」2009年)及び国土交通大臣賞(「井の中の蛙」2010年)、ローマ国際映画祭最優秀国際短編映画賞(「ハーフケニス」2009年)など数々の賞を受賞。2013年には、ウエンツ瑛士主演の「タイガーマスク」が公開。2014年公開の「太秦ライムライト」は、米国など世界中で広く上映され、大きな注目を集めた。

前へ   1   2   次へ
[2016年4月17日 ベトジョーニュース A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (10:22)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

中古車・建機の解体業で豊かになった村 (27日)

 北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡テーロー村(xa Te Lo, huyen Yen Lac)は、自動車や建設機械の解体業で豊かになった村として知られる。  この村で、中古の自動車やバイク、建機などを買い取り...

フエ:故チン・コン・ソンの名前を冠した学校が開校 (27日)

 北中部地方トゥアティエン・フエ省ナムドン郡人民委員会は24日、国民的音楽家である故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)氏の名前を冠した学校の開校式を開催した。式典にはソン氏の遺族や友人らが参加した。 ...

ホーチミン:市内初の「電子街」が10区に誕生 (27日)

 ホーチミン市10区7街区人民委員会は25日、市内初となる「ニャットタオ電子街(pho chuyen doanh dien tu Nhat Tao)」のお披露目式典を開催した。  電子街は、ニャットタオ(Nhat Tao)通り、ビンビエン(Vinh V...

ベトナム共産党、序列4位の国会議長を解任 首脳部解任相次ぎ異例の事態 (26日)

 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。  中央執行委員会は解...

アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (26日)

 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠点となっているが、ベトナムでも生産拠点数が大幅に増えており、主要生産拠点の1つになっていることが同社...

中国、南シナ海で3か月間の漁獲禁止を発表 ベトナム外務省が抗議 (26日)

 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)周辺海...

ハノイ:行政区再編計画を承認、ホアンキエム区の合併なし (26日)

 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合併はせず、郡レベル(郡・区・町=thi xa)の行政区の数を現在の30で据え置くことで一致した。  計画に...

授業料返還渋る英語学校エーパックス運営会社に56万円の罰金処分 (26日)

 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Leaders)」を運営するエーパックス投資ホールディングス[IBC](Apax Holdings)に9

双日、地場SaaS企業のフィンベトに出資 (26日)

 双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発注管理やキャッシュレス決済用のスマートフォンアプリなどを手掛けるSaaS企業のフィンベトテクノロジー(Fi...

三菱重工、ベトナム現地法人を設立 駐在員事務所の機能を大幅強化 (26日)

 三菱重工業株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム現地法人「ベトナム三菱重工業(MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES VIETNAM)」を設立し、このほど本格活動を開始した。ハノイ市バーディン区に本社、ホーチミン市1区...

南北高速道路、カムラム~ビンハオ区間が開通 投資総額540億円 (26日)

 南北高速道路の東側路線建設工事の一部である南中部沿岸地方カインホア省カムラム~南中部沿岸地方ビントゥアン省ビンハオ(Cam Lam~Vinh Hao)区間が26日午前に開通した。  同区間は全長78kmで、官民パート...

国家ハラール認証センター設立、イスラム圏への輸出強化目指す (26日)

 科学技術省品質測定基準総局傘下の適合認証センター(Vietnam Certification Centre=QUACERT)は24日、国家ハラール認証センター(HALCERT)の設立発表式典を開催した。  ハラール認証は、「イスラム法の定め...

大同工業、ベトナム子会社を増資 生産体制整備 (26日)

 二輪車及び四輪車部品、産業機械部品などの製造・販売を手掛ける大同工業株式会社(石川県加賀市)は、同社が100%出資するベトナム子会社のD.I.Dベトナム(D.I.D Vietnam=DVN、北部紅河デルタ地方フンイエン省)...

半導体産業人材育成に1600億円投入へ、計画投資省報告 (26日)

 ファム・ミン・チン首相は24日にハノイ市で開催された「半導体産業人材育成に関する会議」で、半導体人材育成制度を整備し、優遇的かつ具体的な仕組み・政策を策定することを指導し、教育施設や実験室、製作所...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved