ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

【第9回】SDGs達成に向けたベトナムの取り組み、あなたにできること

2019/06/17 09:35 JST配信

こんにちは、青年海外協力隊の山田邦永(やまだくにはる)です。2017年10月より、ベトナムの非政府組織(NGO) VIRI でハノイを拠点に 活動 しています。

「宇宙船地球号」 ― 資源に限りのある我々の住んでいる地球において、国際目標SDGsの達成に向けて全世界が一体となって取り組んでいます。 SGDsは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を表します。

SGDsに関連して、本コラムで全3回に分けて紹介いたします。 1回目 ではSDGsとフェアトレードについて、 2回目 ではベトナムにおけるSDGs達成に向けた枠組みを紹介しました。今回3回目では、ベトナムにおけるSDGs達成に向けた具体的な事例とともに、皆さま1人1人にできることを紹介します。SDGsは17のゴールで構成されていますが、その中でも特に、日々の生活に直結している SDG 12 「つくる責任つかう責任」 に焦点を絞って紹介します。

SDG 12達成に向けた、世界における現状とネットワーク

SDGs全17ゴールにおけるSDG 12の位置づけ

SDG 12 「つくる責任つかう責任」は、2016年、国連からの支出が9000万USD(約99億円)、関与する国連職員数が411人で、SDGs全17ゴールのうち、国連から投入された資源の最も少ないゴールでした。

出所: System-Wide Outline of Functions and Capacities of the UN Development System を元に山田邦永作成

SDG 12の取り組む領域は SCP(Sustainable Consumption and Production : 持続可能な消費と生産) と呼ばれており、これから新しい規範や基準の生まれてくる領域であると言われています。SCPの実現に向けて取り組むことは、SDG 12の達成に繋がるだけでなく、他のほぼ全てのSDGsの達成に、直接的または間接的に大きく貢献することになります。

SDG 12を達成するためのOne Planet Network

SDG 12に含まれるターゲットの1つとして、10YFP(the 10-Year Framework of Programmes on Sustainable Consumption and Production:持続可能な消費と生産に係る10年計画の枠組み)を実行することが掲げられています。

10YFPは、2012年にリオデジャネイロ(ブラジル)で開催された 「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」 で採択された、国際協力を促進しSCPへのシフトを世界中で加速させることを目指すための枠組みで、テーマごとに設定された6種類の「プログラム」で構成されています。そして、10YFPの実行のために設立されたのが One Planet Network です。

出所:One Planet Networkのウェブサイトを元に山田邦永作成

SDG 12達成に向けた、ベトナムにおける具体的なプロジェクト

10YFPを構成する6種類プログラムのうち、3種類のプログラムについて、ベトナムの具体的なプロジェクトを紹介します。ベトナムでは、このようなプロジェクトをとおしてSDG 12の達成を目指しています。

「持続可能な公共調達」プロジェクト

Asia Pacific Green Public Procurement Partnership Project は、韓国環境産業技術院による資金援助と国連環境計画の実行支援の下で実施されたプロジェクトです。ベトナムを含むアジアパシフィック諸国の各国政府へ、政策協議と技術支援をとおした環境に優しい公共調達に係るキャパシティビルディングを目的としています。ベトナムでは3つのグリーンラベルの基準ができ、環境に優しい公共調達の法体系の提案がなされました。

「消費者情報」プロジェクト

A new approach of reducing greenhouse gas (GHG) emission through changing lifestyle toward water and electricity saving in urban households in Danang, Vietnam は、ダナン大学工科大学の環境保護研究センターにより実施されたプロジェクトです。低炭素化社会の実現へ向けた効果的な戦略として節水・節電を促進することを目的としています。ベトナム語・英語の 「節水・節電ガイド」 が作成され、具体的な方法が情報提供されました。

「持続可能なライフスタイル・教育」プロジェクト

Upscale and Mainstream Green Office Lifestyles in Vietnam は、Asian Institute of Technology Center in Vietnamにより実施されたプロジェクトです。職場における低炭素社会を実現する行動を、拡大し、主流なものとすることを目的としています。サービスプロバイダー、製造業者、公共団体に対して、電気・水・紙の使用状況やゴミ処理状況等の現状を評価し、それぞれの職場に合った方法で職場を「グリーン化」する支援をしました。

SDG 12の達成に向けて、あなたにできること

本コラム 【第7回】 SDGsの達成へつながるフェアトレード で紹介したように、SDGsとフェアトレードには深い関係があり、SDG 12に関して、フェアトレードは、消費者が持続可能な選択をすることを助けます。VIRIは、 「フェアトレード10原則」 に従って商品を開発しています。このような商品を、皆さま1人1人が消費者として選択することで、生産者は、よりフェアな価格の支払いを受け、持続可能な生産の仕組みを実現できるようになります。VIRIの開発した商品は、VIRICOブランドで展開されています。VIRICO製品にご興味を持たれた方は、SDG 12の達成に向けてあなたにもできる選択として、ぜひお買い求めください。VIRICO製品は以下の店舗、カフェ、レストラン等で取り扱いがあります。(2019年6月時点の情報です。店舗の都合や現地事情により、内容が変更される可能性があります。最新情報は各店舗へ直接お問合せください。)

ハノイ市のお土産屋 「ハノイ商店」

ベトナム事情と日本人の好みを知り尽くすオーナーの目にかなった選りすぐりの品々が、バーディン地区の「ハノイ商店」では販売されています。VIRICO製品の中でも特に、可愛らしいパッケージで様々な香りのあるバスソルト( ゲアン省 のオレンジエッセンシャルオイル使用)やドリップバッグ式のベトナムコーヒー( ダクラク省 )は、普段使いのみならず、一時帰国時のお土産にも最適です。

【問い合わせ先】 ハノイ商店

ハノイ市のカフェ 「The Eastern & Oriental」

喧噪から離れたタイホー地区にオープンした「The Eastern & Oriental」では、湖を臨むテラス席でゆったりと流れる贅沢な時間を過ごすことができます。ハノイの暑い夏には、VIRICO製品を使った、コールドドリップコーヒー(ダクラク省のコーヒー使用:毎日なくなり次第終了)やストロベリー・ハニー・ハイビスカスアイスティー( バクザン省 のはちみつ使用)を、ぜひお楽しみください。

【問い合わせ先】 The Eastern & Oriental

ホーチミン市のレストラン 「indigo」

2019年5月末の開店以来、3区で大人気を誇る「indigo」では、インディゴカラーに包まれた明るい店内で、美と健康を追求し、ストーリーを大切にした、バランスの取れたお食事を楽しむことができます。VIRICOのカカオパウダー(ダクラク省)を贅沢に使った、豆腐ティラミス、ブラウニーは、カカオの洗練された深い香りに、大変な好評を得ています。

【問い合わせ先】 indigo

最後に

全3回に渡って、全世界が一体となって取り組んでいる国際目標SDGsに関して紹介してきました。本コラムの記事が、世界及びベトナムでのSDGs達成に向けた取り組みについて、少しでも理解を深める助けになっていたら何よりです。さあ皆さん!「宇宙船地球号」の「乗組員」として、お互い手を取り合い、助け合いながら、素敵な旅に出ましょう。

著者紹介
青年海外協力隊 山田邦永
ベトナムのNGO、VIRI で、ハノイを拠点に活動中の青年海外協力隊隊員が、彩り豊かな「ベトナム・フェアトレードの旅」へと皆さまを案内します。VIRIは世界フェアトレード機関(WFTO : World Fair Trade Organization)から国際フェアトレード組織として認められたベトナム唯一の団体です。

著者略歴:1983年生まれ。愛知県出身。東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了(分子生物学)、ビジネス・ブレークスルー大学大学院修士課程修了(MBA)。元ファイザー勤務、元ジョンソン・エンド・ジョンソン勤務(R&D)。現在、青年海外協力隊(任期:2017年10月~2019年9月、活動概要:VIETJOベトナムニュース記事参照)。
ベトナム・フェアトレードの旅
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
26年版世界最高の都市トップ50、ベトナムから2都市選出 (10:18)

 英国タイムアウト誌(Time Out)は、「2026年の世界最高の都市トップ50(The 50 best cities in the world in 2026)」のリストを発表した。ベトナムからは、ハノイ市が25位、ホーチミン市が38位にランクインした。...

ブンタウ~コンダオ島の高速船、増便と運賃値下げ 旅行需要に対応 (9:26)

 高速船を運航するフーコック・エクスプレス(Phu Quoc Express)は、ホーチミン市ブンタウ街区(旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市)と同市コンダオ特区(旧バリア・ブンタウ省コンダオ島)を結ぶ高速船の運航スケジュ...

FPT情報通信、ハイフォンで大規模教育複合施設を着工 (20日)

 ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市フーリエン街区(phuong Phu Lien)で教育コンプレックス(教育複合施設)の着工

ホーチミンの市場とともに生きる:ホアフン市場 (15日)

 まばらな呼び込みの声が響いては消えていき、ホアフン市場は再び果てしない静寂に包まれる。しかしその静寂の中で、馴染みのリズムで鼓動を続ける「心」がある。それは記憶の鼓動であり、素朴で飾り気はないが...

ドンナイ省:空港付近に集中型デジタルテクノロジー団地を建設へ (20日)

 東南部地方ドンナイ省人民委員会はこのほど、同省アンフオック村とビンアン村で計画されているロンタイン集中型デジタルテクノロジー団地建設案件の詳細計画(縮尺2000分の1)を承認した。同団地は建設中のロンタ...

ハロン湾に衛星インターネット「スターリンク」10か所設置へ (20日)

 東北部地方クアンニン省は、世界自然遺産であるハロン湾において電波が不安定なエリアをカバーし、観光客の利便性向上と安定した通信接続を確保するため、低軌道衛星通信インターネットアクセスサービス「スタ...

「アースアワー」、3月28日に実施 省エネ推進の国民運動を始動 (20日)

 商工省は3月21日、ハノイ市で「全国民によるエネルギーの節約・効率的利用およびアースアワー2026への参加」を呼びかける国民運動の発動式を開催する。  この運動を通じて、国民や企業に対し、省エネの推進...

グーグルマップが行政境界の更新開始、再編に対応も一部住所でズレ (20日)

 ベトナムのユーザーは18日、グーグル(Google)の地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」上で、新たな行政区画に基づく境界線の更新が開始されたことを確認した。  全国が34省・市に再編されてから8か...

ベカメックス東急、ビンズオン新都市で高級マンション第2弾着工 (20日)

 東急株式会社(東京都渋谷区)と地場ベカメックスグループ(Becamex Group)の合弁会社で、ホーチミン市北部(旧ビンズオン省)のビンズオン新都市の開発を手掛けるベカメックス東急(BECAMEX TOKYU)は19日、同エリア...

3月前半の石油製品輸入、前年同期比+41% 中東情勢で供給懸念 (20日)

 税関局の速報データによると、2026年3月前半(1日から15日まで)における各種石油製品の輸入量は前年同期比+41.4%増の53万3000t、輸入額は同+89.2%増の4億9200万USD(約790億円)に急増した。中東情勢の緊迫化に...

越中海軍がトンキン湾で合同パトロール、両国国防相が出発式出席 (20日)

 中国・広西チワン族自治区の防城港で19日朝、ベトナム人民海軍と中国人民解放軍海軍によるトンキン湾(ベトナム語名:Vinh Bac Bo=北部湾)での第40回合同パトロールおよび共同訓練の出発式が開催された。これは...

国境沿い17省・市で小中一貫寄宿学校121校が一斉に着工 (20日)

 教育訓練省やベトナム国営テレビ局(VTV)などは19日、全国17省・市の国境沿いの村において、小中一貫寄宿学校121校の一斉起工式を開催した。メイン会場となった東北部地方ランソン省ドンダン村(xa Dong Dang)で...

ソビコ、ホーチミンで交通インフラ5案件提案 メトロ4号線も (20日)

 国内最大手の格安航空会社ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)のグエン・ティ・フオン・タオ社長が会長を務める地場系コングロマリット(複合企業)のソビコ・グループ(SOVICO Group)

26年2月の新設外資企業225件、前年同月と同水準で安定維持 (20日)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2026年2月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比▲38.4%減、前年同月と変わらず225件で、うち会社が220件、営業所が4件、支店が...

ベトジェットエア、1週間限定で運賃0VND運賃キャンペーン実施中 (20日)

 国内最大手の格安航空会社ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、3月19日から26日までの1週間、エコクラス運賃が0VND(税金・手数料含まず)からとなるキャンペーンを実施している。

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved