![]() (C) Bamboo Airways ![]() |
地場不動産会社FLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)は、交通運輸省に送付した公文書の中で、バンブー航空に支援措置を適用するよう要請した。
同社は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続いていることを理由に、融資措置やジェット燃料に対する環境税・飛行管制サービス料などの公租公課の削減といった支援措置の適用を求めており、政府とベトナム国家銀行(中央銀行)への働きかけを交通運輸省に要請した。
融資措置については、中央銀行がベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)に適用している支援措置と同様の措置を希望している。この措置は、中央銀行が商業銀行を介して優遇金利でHVNに最大4兆VND(約189億円)を貸し出し、中央銀行が商業銀行に適用する貸付基準利率(リファイナンスレート)をゼロ%とするもの。
バンブー航空は、中央銀行が商業銀行を介して優遇金利で最大5兆VND(約236億円)を貸し出し、中央銀行が商業銀行に適用する貸付基準利率をゼロ%とするよう提案している。
ただし、バンブー航空が先般発表した報告によると、同社の2020年の税引前利益は前年比+34%増の4000億VND(約19億円)へと大幅に増加したという。
これに関連し、2020年10~12月の国会の審議では、HVNのみを支援するのではなく、要件を規定し、要件を満たした企業に支援措置を適用すべきとの意見も出た。しかし、予算の都合により国営企業であるHVNを特例として救済措置を講じることになった。なお、HVN株は、企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称スーパー委員会)が86.2%を保有し、筆頭株主となっている。