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世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムが体制改革を行わなければ、中所得国の罠に陥る可能性があるとしている。WBは、適応性のある近代的な経済体制の構築が、2045年までに高所得国になるというベトナムの目標を実現するための鍵だと評価している。
WBの専門家によると、ベトナムの伝統的な成長モデルは新型コロナ禍に加え、グローバリゼーションの減速、気候変動のリスクによる影響を受けて大きな課題に直面しているため、強力な改革が必須となっている。
WBベトナム事務所のチーフエコノミストであるジャック・モーリス(Jacques Morisse)氏は、「ベトナムは過去20年間で大きく変化してきた。1990年以降、所得は5倍に増加し、極度の貧困は解消された。ただし、制度的枠組みのほとんどが1990年代に設計されたものであるため、2045年までに高所得国になるためには、改革が決定的な役割を果たす」との見方を示した。