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米国の人工知能(AI)研究所であるオープンエーアイ(OpenAI)が開発した、人間の発話をシミュレートしてユーザーと自然なやり取りをする最新の対話型AIチャットボット「ChatGPT」が世界的に大きな話題になっているが、ベトナムでも密かなブームが起こっている。
ChatGPTはあらゆる業界や分野の知識を有し、人間のフィードバックをもとに知能を強化することができる。これにより、人間と同じような会話や、表計算ソフト関数の記述、プログラミング言語の記述、小説や脚本の執筆などまで行うことが可能だ。ユーザーの質問に素早く答えるというだけでなく、回答の精度も高いため、評判は上々のようだ。
ChatGPTは2022年11月に公開され、一般ユーザーにサービスが提供されると多くの国々でブームになった。世界最大の検索エンジンである米グーグル(Google)を淘汰する大勢力となるとみられ、ベトナム人の間でも注目を浴びている。
グーグルの統計によると、1月下旬から2月1日にかけての期間に、「ChatGPT」と「OpenAI」が常にベトナムでの検索キーワードの上位に入っていた。このAIチャットボットは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブック(Facebook)でも大きな話題になっている。
ChatGPTを利用するにはアカウントを開設する必要がある。OpenAIはまだベトナム国内でサービスを展開していないが、仮想プライベートネットワーク(VPN)や国際決済カードを使用したり他人からアカウントを購入したりするなどして、国内でもサービスを利用することが可能だ。
なお、ChatGPTのアカウントはITフォーラムなどで2万~15万VND(約109~820円)で売られている。
ChatGPTを利用している1人で、FPT大学のマーケティング学部に在学中のグエン・ミン・ヒエウさん(男性)は、「ChatGPTが提供する情報は非常に有用で、検索時間の短縮にも役立つ。専門的な英語学習や宿題で使用している。質問が詳細であるほど、ChatGPTの回答の精度も高い」と語った。