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農業農村開発省は16日、東北部地方ランソン省人民委員会と協力し、ベトナム産ツバメの巣および加工品の中国輸出に関する議定書に基づく商品ロット輸出を祝う式典を開催した。ツバメの巣が正規ルートを通じて中国に輸出されるのは、これが初めて。
今回、中国に輸出された商品ロットは、アバネスト・ベトナム栄養(Avanest、北部紅河デルタ地方フンイエン省)が製造・出荷したもので、中国に隣接するランソン省フウギ(友誼)国際国境検問所を介して輸出された。
ベトナム農業農村開発省と中国税関総局は、これに先立つ2022年11月、ベトナム産ツバメの巣と加工品の中国輸出に関する議定書に署名。正規ルートを通じた中国輸出が許可されたことで、ベトナム産ツバメの巣の生産安定化に寄与すると期待されており、議定書署名から1年を経て、商品ロットの初輸出が実現した。
中国はシェア8割を占める世界最大のツバメの巣消費国。ベトナムは中国との長い国境を有することから、貿易や輸送、供給の面で、他国と比較して優位な立場にある。
なお、ベトナムには現在、全国63省・市中42省・市にツバメ飼育施設があり、その数は2万2000か所余り。ツバメの巣の年間生産量は約150tで、金額にすると6億USD(約910億円)超となっている。