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- 倫理や社会責任、法令順守など5分野で評価
- スコアに応じて12か月有効の証明書を発行
- 費用はインフルエンサーが自己負担
公安省傘下の国家サイバーセキュリティ協会は、「インフルエンサー信用認証」プログラムを開始し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで活動するキーオピニオンリーダー(Key Opinion Leader=KOL)やキーオピニオンコンシューマー(Key Opinion Consumer=KOC)などを評価・格付けし、信用証明書を発行する計画だ。
証明書は倫理や社会的責任、法令順守などに関する5分野で評価し、基準を満たした者に発行する。評価項目は以下の通り。
◇コンテンツ・広告の透明性:商業目的の投稿にラベルを付け、視聴者の誤解を防ぐ。
◇行動履歴・メディア倫理:法律違反や差別発言、虚偽情報の拡散といった行為をせず、誤りは即座に訂正する。
◇実質的なエンゲージメント:水増し行為をせず、大衆から好意的なフィードバックを得ており、危機的状況にも適切に対応する。
◇ブランド・社会的価値との適合性:ポジティブなイメージを保持し、スキャンダルを起こさず、透明性のある協力関係を築く。
◇個人データ保護の順守:個人データの無断収集や公開を行わない。
協会はこれらの評価項目を100点満点で採点する。基準をクリアして、法律・倫理・メディアスキルに関する研修を修了した者には、スコアに応じて12か月有効の信用証明書を発行する。
なお、同プログラムは有料で、参加者は研修や評価、格付けにかかる費用を自己負担する。証明書を取得したインフルエンサーらは、信用と評判が高まることで企業から優先的に案件を得られ、「デジタルトラスト・アライアンス」に加盟する機会も広がる。