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- 26年の電動バイク販売目標を150万台に設定
- 目標達成に向けて顧客への大規模支援策実施
- 車両価格の10%割引や登録料100%免除など
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、2026年における電動バイクの販売目標を150万台に設定した。これにより、電動バイク・ガソリンバイクを含むバイク市場シェア50%の獲得を目指す。
これは、9月中旬に開催されたビンファストの2025年7~9月電動バイク販売代理店会議で発表されたもの。会議には全国から600を超える販売代理店が集まり、販売目標を150万台とすることで一致した。
目標達成に向け、ビンファストは顧客への大規模支援策を打ち出す。車両価格の10%割引と登録料100%免除を即時適用する。残額については、VIC系のグリーン・スマート・モビリティ(サインSM=GSM)が運営する配車アプリ「サインSM」の業務用であれば、車両価格の最大90%を無利子融資、個人利用でも最大80%の融資を実施し、頭金は10%に抑える。
さらに、電池交換可能な新型電動バイクを投入し、全国に15万か所の電池交換所を整備する計画。これは、現在のガソリンスタンド密度の約4倍に相当する。今年10月から1000か所を先行導入し、年末までに5万か所に増やす方針だ。VIC系のV-GREENグローバル充電スタンド開発(V-GREEN)が運営する公共充電スタンド「V-GREEN」では2027年5月31日まで充電無料とする。
なお、ビンファストは2025年1~6月期に、電動バイク・電動自転車11万4484台(前年同期比5.5倍増)を販売し、二輪車市場でシェア2位につけた。同社は現在、ベトナム全国で販売拠点600か所、修理・メンテナンス拠点400か所を展開している。