13日午後9時ごろ、東南部ドンナイ省ビエンホア市のグエンフウカイン高校2年生のダン・ティエウ・ソン君(16歳)が自宅で首を吊って死んでいるのを帰宅した家族が発見した。ソン君が残した4ページに及ぶ遺書には、家族や友人に対する謝罪の言葉と、授業への参加を教師に止められた5日前から自殺を計画していたことが記されていた。ソン君は新学年度最初の技術の授業中に私語をしたため教室から出て行くよう教師に命じられ、翌週も教師が授業への参加を認めず廊下に立たされたという。
ソン君の葬儀に出席したクラスメートらは、ソン君が2回目に教室から追い出された際には多くの生徒が教師に処分の軽減を求めたが聞き入れられなかったと涙ながらに語った。この教師はソン君の家族に宛てて「自分の態度は厳しすぎた」と後悔を示す謝罪文を送っている。
同高校のイエン校長は、優秀な生徒であったソン君の死を悼み、教師の指導には行き過ぎがあったことを認めたたうえで、ソン君が最近友人のバイクを借りて走行中に交通違反を犯したとの報告が警察から同校にあったことを明らかにし、これもソン君を心理的に追い詰めた原因の一つだったのではないかと指摘した。