2日午前、東南部ドンナイ省トンニャット郡のモー市場近くで、交通警察の警官が交通違反者を殴ったと思い込んだ群集が集団で白バイを破壊するという事件が起きた。
警察側に報告によると、同日7時45分ごろ、国道20号線を同僚ら3人とパトロール中だった同省交通警察機動隊員のブイ・ディン・タインさんは、ヘルメットを着用せずにバイクを運転している若者を発見し、白バイで追跡を開始した。その後若者が運転するバイクはモー市場付近で転倒し、タインさんはバイクを止めてこれを助け起こそうとしたという。
ところが、これを見ていた複数の青年らが「警官が交通違反者を殴った」と大騒ぎしたため、500人以上の野次馬が押し寄せ現場は異様な雰囲気に包まれた。タインさんのバイクは興奮した野次馬によって壊され、現場周辺では渋滞が午後1時近くまで続いた。また、ノーヘル運転の若者は現場の混乱に乗じて逃走しており、同日午後になってもその行方は分かっていないという。