ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:タクシー内に2歳の男児を置き去り、同乗の女性は行方不明

2014/12/08 07:50 JST配信
(C) vnexpress 放置された男児
(C) vnexpress 放置された男児

 2日午前1時30分ごろ、ホーチミン市8区1街区ケンサン橋付近で2歳くらいの男児がタクシー内に置き去りにされる事件が起きた。

 タクシーの運転手によると、1日午後23時30分ごろ、7区チュンソン住宅街で男児を連れた1人の女性が乗車し、女性の要求に応じて4区トンダン通り150番地の路地まで走行した。走行中にその女性は「家族に連絡したい」と何度か運転手の携帯電話を借りたが、相手は電話に出ず、その間に何度も7区と4区の同じルートを往復するよう運転手に依頼したという。

 約2時間、同ルートを往復した挙句、女性は8区1街区ケンサン橋付近へ向かうよう要求した。女性はようやくここで降車したが、「現金を忘れたので家族からお金を借りてくる」と言い残し、運転手に子供を預けて路地の奥へ姿を消した。1時間ほど経っても女性が戻って来なかったため、不審に思った運転手は男児を連れて同街区の警察へ届け出た。

 警察の事情聴取に対して運転手は、「彼女は男児の叔母だと言っていた。身長155cmくらい、年齢は30歳くらい。髪の毛は肩までの長さで、鼻が高く細身でファッショナブルな女性だった。言葉には南部の訛りがあった」と語った。同街区警察は、誘拐などの事件性があると見て、タクシー運転手と協力し、くだんの女性の行方を追っている。

 このことがマスコミで報じられると、20組以上の夫婦が男児を引き取りたいと申し出た。同街区人民委員会は、司法担当幹部に対して暫くの間は役所で男児の世話をするよう指示し、実の家族が引き取りにこなければ、規定に基づき労働省病兵社会当局の保護施設へ移管する方針だ。

 なお、男児を引き取りたいと申し出た人の中に、男児の遠い親戚に当たるという50歳くらいの男性がいた。その男性によると、男児は妻の姪が生んだ子供で、男児の名前は「ボー」だという。男性は、「ボーちゃんの実母に経済的な余裕がなかったため、生まれてから最近までずっと私たち夫婦で面倒を見ていた。しかし先日私は2週間ほど入院しなければならなかったため、東南部バリア・ブンタウ省に住む父方の家族に世話をしてもらっていた。まさかこんな事態になるとは思いもよらなかった」と話した。

 この男性は、戸籍謄本や出生届けなど男児との関係を証明する書類を提示できなかったため、引き取りも断られた。警察は、男児を置き去りにした女性の行方を追うと共に、自称親戚という男性による情報の真偽を明らかにすべく、引き続き捜査を進めている。

[VNExpress等, 12:07 (GMT+7) 2/12/2014, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム人のAI満足度、国産「AI Hay」がGemini上回る (17:05)

 地場市場コンサルタント会社デシジョンラボ(Decision Lab)が全国600人の利用者を対象に実施した「ベトナム人消費者の人工知能(AI)利用状況レポート」2025年版によると、国内で開発されたAIプラットフォーム「AI...

軍事パレードのリハーサル中に暴走バイク侵入、警官1人が重傷 (16:53)

 21日夜、ハノイ市で発生した暴走バイクによる事件が国内で大きな波紋を呼んでいる。この事件では、バイクに乗った2人組の男が建国80周年軍事パレードのリハーサルで通行禁止となった道路に侵入し、警備中の警察...

ロンソン石油化学コンプレックス、1年ぶりに再稼働 (15:12)

 タイのサイアムセメントグループ(SCG)傘下のロンソン・ペトロケミカルズ(Long Son Petrochemicals=LSP)は20日、約1年間の稼働停止を経て、ホーチミン市(旧バリア・ブンタウ省)のロンソン石油化学コンプレック...

「音」で熟度を見極める、ドリアン収穫のプロ (17日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省(旧ティエンザン省)在住のグエン・チョン・タンさん(男性・26歳)は、ドリアンを収穫する職人チームの主力の「ドリアンカッター」を務めている。タンさんの的確な判断力のおか...

ハノイ:日本からベトナムに荷物を違法輸送、4人起訴 (15:01)

 ハノイ市人民検察院は、日本からベトナムへの荷物の違法輸送事件について起訴状を発行した。事件は2023年12月にハノイ市ノイバイ国際空港で発覚し、関与したベトナム人被告4人が起訴された。  起訴されたの...

CMC技術、AI分野の新会社を設立 国産AIを世界展開へ (14:18)

 地場テクノロジー企業のCMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)は21日、人工知能(AI)分野の新会社「CMCオープンAI(CMC OpenAI=C-OpenAI)」を正式に設立した。  こ

ホーチミン:観光客向け「グルメパスポート」展開、食の街アピール (14:03)

 ホーチミン市観光局は19日、2025年の観光客誘致と需要刺激策に関する会議を開き、観光客を惹きつけ、特別な体験を提供するための新たなプログラムを多数紹介した。  注目されるのが、フーディ(Foody)が展開...

FPT、国内最大のラック数を誇るデータセンターを稼働開始 (13:34)

 国内IT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は20日、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)でデータセンター「FPT Fornix HCM02」の稼働を開始した。  

韓越のレアアースメーカー、ベトナムに合弁会社を設立へ (13:13)

 韓国のレアアース磁石メーカーであるノバテック(Novatech)はこのほど、ベトナムのコングロマリット(複合企業)スアンカウ・ホールディングス(Xuan Cau Holdings)の子会社であるレアアースメーカーのカインアン・...

松屋、ベトナム料理「コムタム風ポークライス」を日本全国で発売 (12:50)

 株式会社松屋フーズホールディングス(東京都武蔵野市)は8月26日午前10時から、牛めし・カレー・定食・その他丼の「松屋」で、「外交メニューベトナム編」としてベトナムの伝統料理を松屋流にアレンジした「コム...

ベトナムのエドテック市場、急成長ランキングで世界トップ10入り (6:51)

 ベトナムは、エドテック(EdTech=ITを活用した教育サービス)市場が最も急速に成長している国のランキングでトップ10に入っており、東南アジアではシンガポールやインドネシアと並んで最も潜在成長力のある市場...

ハノイ:大規模コンサートのチケット無料配布に徹夜で長蛇の列 (6:30)

 ハノイ市で開催予定の大規模コンサート「ベトナム・イン・マイ・ハート(Viet Nam Trong Toi)」のチケットの無料配布を巡り、多くの市民が徹夜で長蛇の列を成し、配布初日の20日には会場周辺が大混乱となった。 ...

ハノイ:国家電力制御センターを建設、電力システムの「頭脳」に (5:19)

 商工省傘下の国家電力システム・電力市場管理会社(National Power System and Market Operator Company=NSMO)はハノイ市で20日、「国家電力システム制御センター・北部電力システム制御センター」の地鎮祭を行...

りそな銀行、ハノイに駐在員事務所を開設 ベトナム2拠点目 (5:01)

 りそなグループのりそな銀行(大阪府大阪市)は8月25日、ハノイ市に駐在員事務所を開設する。  同行は2015年3月にホーチミン市に駐在員事務所を開設しており、同行にとってハノイ駐在員事務所はベトナム2拠点...

ハノイ市警察、AIアシスタントで24時間対応 (4:42)

 ハノイ市警察はこのほど、市民サービスおよび専門業務に4つのデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションを導入した。 ◇AIアシスタント・チャットボット  同市公共行政サービスセンターとの協力...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved