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ホーチミン市1区のサイゴン動植物園で飼育されているオランウータンがタバコをふかしている様子を映した動画がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿されて波紋を呼んでいる。これは18日朝に撮影されたもの。
その姿はさながらベテランの喫煙者だ。オランウータンは来園者が投げ入れたタバコを拾い上げると、口にくわえて吸い始めた。オランウータンは数回煙をふかすと、タバコを岩に押し付けて火が消えたことを確認すると、ポイっと放り投げた。
動物園のスタッフは、「タバコは来園者が投げ入れたものだと思う。一部の来園者は堀などによくものを投げ捨てるので、動物たちが拾って人間の真似をして使うことがある。スタッフと警備員が目を光らせているが、来園者が非常に多いので、全ての展示スペースを監視することは不可能だ」と話した。
ファム・バン・タン園長は、「来園者によるケージ付近への物の投げ入れは日常茶飯事となっている」と頭を悩ませている。園では、食べ物や物の投げ入れを禁止する看板や立札を置いているが、あまり効果はないという。
動物園は、オランウータンの喫煙は園が教えたものではなく、来園者の模倣をしたことによるものと強調した。タン園長は、「来園の際はルールを守って動物たちを鑑賞してほしい。物を投げ入れる行為は動物を怖がらせるだけでなく、重い物なら動物に危害が及ぶ恐れもある」と注意を促した。