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- 500万VNDの牛の所有権を巡る紛争
- 780万VNDのDNA鑑定で所有者判明
- 鑑定費は間違った主張をした方が負担
北中部地方ゲアン省トゥオンズオン郡(huyen Tuong Duong)人民裁判所によると、同郡イエンホア村(xa Yen Hoa)の2世帯で発生していた牛の所有権を巡るトラブルは、DNA鑑定の末に決着がついた。
約500万VND(約2万7000円)の価値がつけられた、この3歳の雌牛は2か月前にロ・バン・トゥオンさん(男性・62歳)が森にいたところを自宅に連れてきた。トゥオンさんはこの牛が、自分の放牧している牛たちの子どもだと主張。しかし、隣人のラ・ティ・オンさん(女性・44歳)はこの牛について、以前飼っていて逃げ出した牛だと主張し、互いに所有権を巡って争っていた。
牛が財産として取り扱われる田舎では、所有権を巡る争いが起きることは珍しくない。放牧の習慣があるため、どこの家の牛か分からなくなってしまうことも多い。同村人民委員会は紛争解決に向けて3度にわたり調停の席を設けたが、双方はこの牛が自分の所有する母牛に似ているとして、一歩も引かず、DNA鑑定で親子関係を調べることになった。
DNA鑑定の結果、牛はオンさんの母牛の子どもと判明。鑑定にかかった費用は780万VND(約4万2000円)で牛の価値を大きく超えるものだった。鑑定のほかにも、今回の紛争により余計な交通費や時間を費やしたことは言うまでもない。なお、鑑定費は主張が間違っていたトゥオンさんが全額負担した。