全国交通安全週間に発表されたホーチミン市工科大学の研究結果によると、交通渋滞損失額がホーチミン市だけで毎年13兆ドン(約970億円)以上に上ることが分かった。
資料によると、現在同市市民一人当たりの国内総生産(GDP)は年間1500米ドル(約18万円)で、就労者一人当たり、時間平均で約0.72米ドル(約87円)を創出していることになる。交通渋滞の平均時間は45分であるため、一人当たりの損失額は0.54米ドル(約65円)。毎日市内およそ60カ所で交通渋滞が発生していると仮定すると、損失額は概算で約130万米ドル(約1億6000万円)となる。
さらに同市を走るバイクが消費するガソリンは年間およそ21万7000リットルとされ、交通渋滞で浪費されるガソリンの額も合わせると、総損失額は年間13兆ドン超(ガソリン価格は1リットル当たり1万1000ドン<約83円>で計算)となる。ただし、この中には路上駐車による損失額は含まれておらず、その額は年間約1兆ドン(約75億円)とも言われている。