ダイズオン合弁会社(シェラトンサイゴンホテルの所有者)が労働契約を一方的に破棄したのは違法だとして争われていた裁判で、ホーチミン市1区人民裁判所は9日、原告ホアン・グエン・トゥイ・ホアンさん(51歳・女性)の主張を認め、ホアンさんの復職と、解任から復職までの期間の給与に相当する2万5495ドル(約226万円)の支払いを命じる判決を出した。
訴状によると、ホアンさんは1995年にサイゴンツーリストとの間でマジェスティックホテル副支配人の役職で無期限の労働契約を結んで働いていたが、2001年にサイゴンツーリストが資本参加して設立されたダイズオン社への異動を命じられ、ダイズオン社の副社長(シェラトンサイゴンホテルの副支配人)として労働契約を結んだ。
しかし2009年3月になって、ダイズオン社はサイゴンツーリストがホアンさんをホテル運営・マーケティング室の副室長に異動する決定を行ったことを理由として、副社長職としての労働契約を打ち切った。