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東北部クアンニン省モンカイ市モンカイ国境検問所では最近、中国へ一旦出国し、またすぐに再入国するベトナム人が殺到している。11月下旬における同国境検問所の出入国者数は1日当たり約1万人にも上る。11月29日に同検問所で出入国手続きを行った人数は2万人余りに達し、1kmも続く長蛇の列ができた。出入国の理由は、中国で免税品を購入し、ベトナム国内へ持ち込むためだという。
こうした背景には、◇不景気で失業者数が増加していること、◇密輸に対する取締り強化を受け、商品が枯渇していること、◇出入国許可証が発行されやすくなっていること、などが挙げられる。中国から国内へ持ち込まれる商品の大半は衣料品だという。
現行規定では、中国と国境を接する街区・村の住民は青い表紙の出入国許可証、中国と国境を接しない周辺地域の住民は茶色い表紙の出入国許可証をそれぞれ取得することができる。
青い表紙の出入国許可証を提示すれば、中国からベトナムへ持ち込む200万VND(約1万1200円)以下の商品は免税となる。また、茶色い表紙の出入国許可証の場合、国内へ持ち込む商品は免税にならないものの、上着を何着も重ね着するなどして誤魔化し、法律を逃れようとする人が大勢いる。
なお、同省当局は出入国許可証の発行を厳格化すると共に、国境検問所に対して茶色い表紙の出入国許可証の悪用を防ぐべく、不正な商品持ち込みの摘発を強化するよう指導した。